高速道路料金の話

2009年12月26日土曜日

時事

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自民党時代から続いていた「土日祝はETCのみ上限1000円」という高速道路料金、民主党が公約である「高速道路無料化」実現の布石として、以下のように変えてみるそうです。

 普通車:2000円
 軽自動車:1000円
 大型・トラックなど:5000円

 ※いずれも上限。曜日関係なし。ETC不要。

ただし、いきなり大都市圏も含めて実施して混乱が起こると困るので、比較的交通量の少ない地方で実験してみるとか。そして様々なデータを取り、将来的に無料化につなげる……ってことなんでしょう。



そもそも高速1000円というルールのポイントは、地方の活性化(足を運んでもらいやすくする)が一番大きかったのだと思います。それを曜日関係なく2000円とするのは、同様の効果の他、一般道の渋滞の緩和や、土日祝に集中していた高速道路の利用を分散化するとか、あるのだと思います。しかし、まず「ETC不要」にすることで、既にこのためにETCを買った人からは不満が出るでしょうし、いったんETCで解消しつつあった料金所の渋滞が再発する恐れがあります。また、2000円という数字に引っかかって利用者が減少する可能性もあります。そのあたりがあるから、実証実験を行うのでしょうが、最近の民主党の迷走っぷりがここにも!という印象がぬぐえません。

そして気になるのが「軽自動車:1000円」というルール。軽自動車は軽くて燃費が良くてエコだから普通車の半額でいいよ、ということなのか。それとも今までと同様、高速料金は普通車の半分でいい、ということなのか。多分両方なんだと思いますが、この軽自動車というやつ、何年か前に規格が変わってからはサイズ・質量共に普通車に迫っていますし、そんな車体を660ccという制限のあるエンジンで引っ張るわけで、当然燃費も大して良くありません。そう、軽自動車はけっしてエコではないです。自動車税なども優遇されていますが、そろそろ見直されてもおかしくないと思います。このあたり、トヨタの人も言っていましたが……。まさか高速料金のために軽自動車がより沢山売れるようになるとは思いませんが、ちょっとどうかと思います。

さて、我が家への影響はどうかなと考えてみますと、よく使用する高速道路は片道1850円で、1000円ルールの今は恩恵を受けていますが、2000円ルールになると恩恵ゼロです。もし今までのETC割引も無くなってしまったら、本当に何もナシです。かといって人数的に軽自動車は無理ですし……利用も減らせないし、泣き寝入りってことになりそう。うーん、民主党の皆さん、何とかならないもんですかね。

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