フルマラソン完走への道(4)

　連載？4回目。前回は走り過ぎで足を痛めた話だった。

　痛めたのは右足首なのだけど、痛みはどちらかというと伸ばした時に痛みが強く、曲げている状態はまだマシなほうだった。似たような症状の人がいたりしないかとネットで検索などしていると、僕と同じように足首の前側を痛めた人が、足首が伸びないようにテーピングすると早く治ったと書いているのを見つけた。寝ている時は伸びやすいし（特に仰向きだと重力で伸びてしまいがち）、車の運転をする時も曲げ伸ばしするので、テーピングが効果的らしい。これだ。

足首の前後方向を固定するテーピング方法は、フィギュアエイトという方法らしい。これまでテーピング経験がなかったので、テープ選びや巻き方など調べて、見様見真似で試してみた。何日かやっているうちに慣れてきて、必要な時にサッと巻けるようになった。非伸縮タイプのテープだとかなり固定されて、歩くのもちょっと面倒な感じ。しかし安定度は抜群で痛みも出にくい。伸縮タイプだと適度に伸び縮みするので運動時のサポートにちょうど良い感じだけど痛みを抑える効果は低い……という感じだった。

　しばらくは日常時でもロキソニンテープを貼った上から巻いていて、痛みが落ち着いてきたら運動時だけ巻くようにした。走ることも少しずつ再開して、30分だけ走ってみたりとか、1時間スロージョグしてみたりとか、様子を見ながら走っているところだ。最近では先週末に、割と早めのペース（キロ5分30秒）で10kmちょっと走ってみたのだけど、足首……というか脛のあたりの痛みが出たり出なかったりする感じになっていた。脛の痛みというと、シンスプリントという言葉を聞いたことがあるのだけど、結局「使い痛め」という点では変わらないので、ともかく休めるしか治す方法はないのだろう。

　ただ、目標とする神戸マラソンまで残り約1ヶ月というところで、休むことは不安しかない。かと言って無理に走って更に痛みが強くなったらマラソンどころではないのだけど。そんなジレンマを抱えたまま、時間だけが過ぎていく。

ちょうど今日、アスリートビブス引換証が届いたところだ。ともかくやるしかない。