THE NORTH FACE CUP 2017 オンライン観戦

 先週土日に開催された、THE NORTH FACE CUP 2017(TNFC) をオンライン観戦しました。友人が出場するので観始めたのですが、大会そのものが興味深いものでした。

公式Facebookページ
https://www.youtube.com/watch?v=Xlnf_Tyvt1c 予選(DAY1)
https://www.youtube.com/watch?v=lPTchPoEBKg 準決勝(DAY2)
https://www.youtube.com/watch?v=eIPcVXDCHVs 決勝
http://tnfc.moosey.jp/result/2017/ リザルト
大会ルール(PDFファイル)
ONE BOULDERING 大会情報ページ

 予選は遠くから撮影する映像が多くてイマイチ様子が分かりにくかったのですが、準決勝からは近づいたりアップになる映像が増えたり、実況・解説が付いたりしたおかげで、壁やホールドや課題、選手の動きや特徴などがよく分かりました。

 特に注目したのは決勝です。
キッズのカテゴリー(U-8、U-10、U-12)は、大人と同じ課題をよく登れるもんだなぁ程度に観ていましたが、大人のカテゴリーに移ってから、おや、と思うことが。若い女子選手がえらく多くないですか?

女子の決勝進出者のお名前を「○○△△ クライミング」なんてキーワードでネットで調べると、次々と出てくる「日本スポーツクライミングカウンシル」のプロフィールページ。上記リンクからは辿ることが出来ませんが(ユース年代だからリンクを切ってあるのかな?)、検索すると直接ページが見つかります。そう、大人のカテゴリーの決勝進出者の多くは、公式に指定を受けているユース選手なのです。

「決勝進出者の多く」と書きましたが、実際には「ほとんど」と言えます。間違っていなければ、各カテゴリーのユース選手/決勝進出者は
 WDF:2名/3名 (結果は大人が優勝)
 WD3:3名/3名 (結果はユース選手でも若い方が優勝)
 WD2:3名/3名
 WD1:3名/6名 (結果は大人が優勝・2位・4位)
といった感じ。大人顔負けというか、ユースの大会みたくなってますね。
ちなみに男子の中でユース選手は少しだけで、若い人が多めなものの、大人も多かったと思います。優勝は20歳ですけども。

 さて女子の状況について、どうしてかなぁと考えていて、幾つか思ったことがあります。

まず、ボルダリングは軽いほうが有利だということ。女子は男子よりも早く身長が伸びる人が多く、ユース(特に中学生世代)も大人もリーチ差はあまり無い感じに見えます。で、同じくらいのリーチだと、筋肉量によるパワーよりも、軽さのほうが有利に働くんじゃないかと。自動車でいう出力重量比みたいなもんですかね、ボルダリングは保持力という要素もありますが、これもまた体重が大きく影響してそうです。

次に、TNFCの課題について。出場していた友人はあまりリーチが無いのですが、リーチのある選手と対等に戦えていました。また、U-8~12の課題は、それぞれWDF・WD3/D4・WD2/D3の課題と同じです。そこから分かるのは、TNFCのセッターさんは、リーチに影響されにくい課題をセットしていたんじゃないかな、と。ワールドカップ等でも、リーチに左右されない課題がセットされることが多いようなことを他で読みましたので、あながち間違ってないんじゃないかと思ってます。その結果、ユース選手が大人と同じように戦えていた、と。

最後に、指定を受けたユース選手だから、ということ。決勝進出者に限らず、ボルダリングを楽しんでいる大人の選手の多くは、専門的な指導を受けて育ってきたわけじゃないと思います。なんとなく始めて、素人考えや周囲の人の何となくのアドバイスを受けたりしながら、大会に出るまでになっている。いっぽうユース選手は、ごく小さな頃からボルダリングを始めて、プロの指導の元で、大会で勝つために取り組んできている。この差は大きいと思いますし、今後もしばらくは同じ状況が続きそうです。

 この件について、通っているジムの方と話していた際に「こどものスポーツか……」みたいな言葉が出てきました。ボルダリングを楽しむことは、性別や世代に関係なく出来る。けれど大会で勝つ、競技としてのボルダリングは、若い選手が中心になっている。大人としては何とももどかしい話ではありますが、他の競技でも似たような状況の競技はあると思いますので、そういうものなんでしょうね。

 その状況下で圧倒的な力の差を見せつけて優勝した野口啓代選手には、ただただ敬意しかありません。彼女には、もっと先を見せてほしい、そう思います。

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