身体を思うように動かす、ということ

 今日ジムで、とある課題に挑んでいた時のこと。

 その課題は強い傾斜の壁にあって、スタートから数手はスローパー状のホールドを両手で抱えながら身体を引き上げていくような課題です。足は限定です。その課題で僕はその数手に苦しみ、なかなか進めず、やっと次のホールドに進んだ頃にはもうヨレヨレになっていました。

 そんな僕を見ていたジムのオーナーさんが
「ミレイさんは楽なポイントに入る前のところで時間かけすぎてるように思う」
と声をかけてくれました。

 具体的には、その課題においては、重心を先に移動させてから手を進めると楽なところ、先に手を進めてしまって、苦しい態勢で耐える状態になってから、楽なポイントに入ってたようです。
言われたように先に重心を動かすと、なんとか手を進めることが出来ました。どうしても手のほうに集中すると、身体のほうを忘れちゃうんですよね……



 次に、別な課題でのこと。

 その課題は120度くらいの壁にあって、スタートの次に左上の小さなガバを左手で取って、その下方にある足に右足で乗って左足は切って、左上の遠めにあるスローパー状のホールドを右手で取る、というムーブで始まります。

 この左上の遠めのホールドが、結構遠いんですね。かつ、右手で取る関係上、左手~右足を結んだ直線を軸に、ぐるりと回ってしまう。これが真上だったり、右手側(つまり右上)だったら、回ることはないんですけども。

で、そのホールドを取りにいくわけですが……なかなか上手く取れません。届かなかったり、足が切れてしまったり、届いても回って落ちちゃったり。

たぶん、こうなんです。
遠いから、足を踏み込まないといけない。
遠いから、左手を引き付けないといけない。
遠いから、右手をうんと左上に伸ばさないといけない。
回っちゃうから、切った左足はうまく張っておかないといけない。
回っちゃうから、軸になってる左手はすぐにマッチしたほうがいい。
これをいっぺんに、同時にやらないといけない。

分かっているんです。頭では分かっているんです。
でも、身体が思うように動かないんです。

ひとつ意識すると、ひとつ忘れる。
そっちも意識すると、別なひとつを忘れる。
全てが連動して働かない。

 何が問題なんでしょう。
加齢と共に、運動能力は低下すると言われます。神経の伝達力も衰えるのかもしれません。それでもやらねばならない。じゃあどうすればいいか。練習するしかありませんよね。

 かくして打ち込むこと数度……なんとか取ることが出来ました。
しかしその瞬間は、何も考えていなかったというか、その時のことは振り返っても思い出せないというか。「うまくいった」という気持ちだけが残りました。



 先の課題も、後の課題も、どっちも、練習すれば何とかなりそうですし、何とかなるんだと思います。運動能力や神経伝達をどうこう言うのは、やるだけやってからでいいんでしょう。思うようにうごかなかったら、思うように動くまで身体に覚え込ませればいいんです。とにかく登ります。そうします。

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