アナと雪の女王を取り巻く話題について思う

2014年8月21日木曜日

日記

t f B! P L
劇場で日本語吹き替え版を観た後から色々と目にしつつ思っていたのだけど、そろそろほとぼりが冷めてきた感じがするので書いてみます。あくまでも個人の思いで、検証などしたわけじゃないのでご了承を。

取り巻く話題でひっかかっていたのは以下について。
 (1)日本語吹き替え版は英語版と歌詞やストーリーが異なっている
 (2)英語は日本語よりも情報量が多い





まず(1)について。
英語版だと触れられている言葉や話題に、日本語吹き替え版では触れられていなくて、違う話みたいになっているとか。歌(特にLet it go)で歌われている気持ちが違っているとか、そういう話です。歌については、アニメーション(英語の歌詞に合わせて口などが動いている)に合わせるために上手く日本語を当てている、という意見もありました。

これについて思うことは、そもそも公開している国が違って文化が異なるのだから、ウケるストーリーも違って当然だと思うんですね。ウケない要素はカットするとか、ウケる要素を追加するとか、構わないと思うんです。同じ言語のままで公開しているものを改変しているなら、何らかの事情があったのだな・・・とか思いますが、言葉が違うわけで。言葉というのはその国の文化を色濃く表すものだと思いますので、当然そこに寄り添うことはあっていいと思います。

また、言語に詳しくないので他言語ではどうか分かりませんが、日本語(文化)には「行間を読む」という考え方があります。それによって、明記されていないことも推測するわけですが、この映画でも同様だったと思います。実際、僕は日本語吹き替え版を観て、英語版を観た人(というか、Let it goの英語版で歌われているというエルサの感情)と近い感想を抱きました。それはまさしく行間を読んだからに違いありません。英語版にしても受け取り方は人それぞれでしょうから、日本語吹き替え版を観た人と同じ感想になった人もきっといることでしょう。その受け取り方を、他人に押し付けるような論は、ちょっと違うんじゃないかな、と。

あと、英語と日本語の比較ばかりしていて、その他の言語ではどうなのかとか、そもそもの原作と英語版の比較はどうなのかとかまで踏み込んだ論がさっぱり見当たらないのも、なんともなあと思えてしまったところです。フェアじゃないよね、と。



次に(2)について。
これについては詳しいサイトがありましたので、URLを紹介します。
http://yossense.com/frozen-lyrics/

ここにある「日本語よりも英語の方がいっぱいのことが言える」ということなんですが、上でも触れたように、あえて書かなくても察することが出来る文化があると思うんですね。これもまた個人の考えに過ぎませんが。逆に英語文化では、明示してやらないと理解されないんじゃないかと。なんとなくアメリカ人と日本人の気質みたいなものが見え隠れしてるような気もします。

それよりも、初めてこの歌を聴いた時、この歌というか曲は、日本語を想定して作られたのだろうか?と感じたんですね。言葉の曲への乗り具合が、英語より日本語のほうが合ってる気がする、と。もちろん日本語文化の人間なんで、その影響は否定出来ませんが、それにしても英語版は無理やり詰め込んでいる感があるなあ、と比較して聴いてて思いました。作詞作曲した方々は、エルサの声を当てた方(の何か)をイメージして作ったとコメントされてましたが、この映画のマーケティング面を考えて、日本語を考慮した可能性もありえるんじゃないかと。




そんな感じのことを、モヤモヤ~としばらく考えておりました。
出来ることなら、英語(文化)も十分理解して、改めて両方を観てみたいです。

このブログを検索

過去の記事

QooQ