山の記録(20) 摩耶山 (黒岩尾根経由)

2011年4月5日火曜日

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友人に誘われて、実質的に初めてに近い六甲山系に足を運んできた。

最初で最後の登山は、おそらく3歳頃(と聞いている)。
その時は、どこかの南側から登って、宝塚へ降りてきたらしい。
小さな子どもの足でよく歩けたものだと思う。
今回は、摩耶山へ登ってきた。

(ヤマレコ:ルートや写真はこちらへ)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-104763.html


8時、三宮集合。いわゆるパイ山公園だ。ここに来るのも久しぶり。天候は曇り、かなり寒い。冬用のウェアのほうが良かったかと思うくらい。まぁ歩いていれば温まるだろう。新神戸までアップがてら徒歩で移動し、駅をくぐると登山スタート。 駅周辺の桜はこの時点では全く咲いていなかったのだが、帰着する頃には花見客で賑わう程には開花していた。

布引の滝、貯水池を経由して市ヶ原 へ向かう道は完全に整備されていて、散歩感覚で歩いている人も多かった(というかほとんど)。おそらく日課として歩いているのだろう、さすが「毎日登山」発祥の六甲なだけある。普段歩く播磨の山々では見かけない光景なので不思議な感覚だった。見かけないといえば、峠の茶店も幾つか目にした。これも播磨の山では無いもの。

市ヶ原からトウェンティクロス(ってなんだ?)方面へ。このあたりから未舗装になって山らしくなってきた。幾つかの分岐を通り過ぎ、地蔵谷を越えたところに目指す「黒岩尾根」への分岐があった。ここからはいきなりの急な登り。七種山縦走路の超キツい斜面の斜度ほどではないが、十分息が上がる程度の階段気味の上りが長く続く。笠形山の南面の丸太階段に通じるものがあるだろうか。途中で小さなピークを挟み、摩耶山手前までは一息に登った。途中ではほとんど人に会わず、キツさゆえの不人気なのだろうか。

摩耶山の手前で桜谷を経由して新穂高へ向かう道への分岐と出合った。今日の予定として新穂高にも足を運ぶかどうかという計画だったのだが、疲労具合や時間などを考慮して今回は見合わせることになった。シェール槍や穂高湖と合わせて六甲の名所のひとつであろうから、いずれ足を運びたいと思う。

摩耶山といえば、ロープウェーの駅がある展望台「掬星台」が有名で、今までも夜景を観に車で来たことは何度もあるが、自分の足で辿り着いたのは初めてだ。更に、掬星台だけではなく本当の山頂(三角点)も踏むことが出来た。あまりにひっそりしているため、立ち寄らない人も多いらしい。無事に山頂を踏んで、昼食休憩。しばらくおさまっていた前日からの強風が復活していて、寒い中で一息入れた。さすが観光名所なだけあって、着の身着のまま登ってきた人や、ロープウェーでの客も多いようだ。

六甲には多くのルートがあって、同じ山でも色んなルートで辿り着く/下山することが出来る。摩耶山も同じで複数のルートがあるのだが、今回は定番の(火事で焼けた寺の跡がある)史蹟公園&山門を経由して、新神戸へダイレクトに下山出来る青谷道方面~行者堂~旧摩耶道~雷声寺をたどって下山することにした。行者堂までは同じような調子の石段が続き、前日のトレーニングの疲労が残る同行者は足を気にしつつの下山となった。

行者堂からの旧摩耶道はトラバース気味の良い雰囲気の道。メインルートを外れるからか、人の姿もほとんどなかった。途中で一度登り返すところはあったが、それ以外はほぼ下りで気がつくと雷声寺に着いた。ここからは市街地を歩き、新神戸へと帰着した。



今回は単独ではなかった上に初めて足を運ぶ場所だったため、自分のペースでは歩かなかった。良くも悪くも同行者に引っ張られた感がある。ひとりの時はもっと休憩を小まめに入れていただろうから、おそらく時間的にはもっとかかっていたはず。そもそも黒岩尾根を通ろうとも思わなかったかもしれない。そういう意味で、色々と良い経験になった。

踏破した距離的には、5時間半で13km少々とまぁまぁ。これだけ歩いても山系全体からみたらほんの一部なので、六甲の大きさがよく分かる。地元の山も山域としては同じような広さがあっても、歩けるようになっているところは一部なので、やはり人気の山は違う。

ただ気になったのは、六甲には山ガールが溢れるほどいると聞いていたのに、ほとんど(全くといってよいほど)見かけなかったこと。やはり非実在な存在なのだろうか。引き続き検証が必要だろう。



■装備について
先日入手したエクステラのアンダー上下を春夏用の上下(タラスブルバの長袖カットソー&コロンビアの薄手パンツ)の下に着用してみたところ、吸汗速乾性が高いのかやたらと冷えてしまい、この日の寒い天候には不向きだったようだ。上にはファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュの半袖も着用していたのだが、黒岩尾根の登りで汗を感じた以外はほぼサラサラ状態で歩いていたと思う。その他、歩き始めだけモンベルのライトシェルジャケットを着用した。そのくらいの気温だったわけだが、ホグロフスを着る同行者と並ぶと若干の負い目を感じたのは何故だろう。

靴はモントレイルのハードロック、いわゆるトレランシューズにしてみたのだが、岩場もなく荷物も軽かったので、これで全く問題なかった。何ヶ所か沢状のところもあったが、水が少なかったため濡れることもなく渡れた(ハードロックは防水仕様ではないため)。やはり軽いのは楽だ。歩き方も自由度が高くてよい。

雨具として先日購入したエアリーレインスーツを持参したが、活躍せず。ジャケットだけでも羽織ってみればよかったかもしれない。

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