フルマラソン完走への道(7) レース本番編

2023年11月19日日曜日

running

t f B! P L

 どういう準備を行ったのかは前回のblogに書いた。いよいよ本番である。


集合~スタート前

神戸マラソンは手荷物預け場所が大きく2つに分かれていて、僕は南側の公園だった。8時頃に到着してウェアの上に来ていた防寒着を脱いで袋に入れて預けて、念のためにトイレに行っておこうと並んでいたら(聞いていた通りのすごい列だった)、すぐに荷物預け期限時刻である8時30分になってしまった。もっと余裕を持って着いておくことも考えたが、長時間屋外で待つことを避けたかったので、こうなってしまった。


その後は待機場所へ。僕は第2ウェーブなので、そちら側の指定されたブロックに並ぶ。結局そこで30分以上は待つことになったので(セレモニー~第1ウェーブ待ち~第2ウェーブの前のほうがハケるの待ち)、結構身体が冷えてしまった。公園での滞在時間を短めにして正解だったと思う。スタートまでの寒さしのぎ用にゴミ袋をポンチョ状に加工して持ってきていたのだけど、これも良かったと思う。



スタート~序盤

スタートラインを過ぎるあたりで、スマホのランアプリ(RunKeeper)をスタートさせた。いつもなら腕時計(Garmin ForeAthlete 55)で記録するのだけど(RunKeeper連携させてるので勝手にそちらにも記録される)、なんと今日はGarminを忘れるという失敗をしてしまったので、RunKeeperだけで走らないといけないのだった。結果から言うと、序盤~中盤あたりはペースを気にかけられるほど空いておらず、後半はペースどころではなかったので、Garmin合っても大差なかったと思う。


混雑具合は序盤から折り返しあたりまでが結構な感じで、道幅が広いところはまだよかったものの、狭いところも結構あって、なかなかペースが掴みにくかった。普段は常に1人で走っていて、信号もほとんど無い場所なのでペースはほぼ一定で走っているので、なかなかのカルチャーショックだ。元々序盤はそんなにペースを上げるつもりはなかったし、記録としてもそんなに速いペースではなかったのだけど(6分前半くらい)、細かくペースが上下していたので疲労の蓄積が早かったように思う。20kmあたりから少し痛みが出たりしてきた。これはこの1ヶ月ほどの練習不足も影響していると思うけど……


ペースを保ちにくくしていたもう1つの要素が、エイド。取りに行くにはペースを落とさないといけないし、再び上げようとすると他のランナーが取りに来るところにぶつかりそうでペースを上げられなかったり、同じことがゴミ箱のところでも起こったりと、なかなか難しかった。エナジージェルを持参していたので給食は取らなくてもよかったのだけど、せっかく用意してくださったものだし、と大半を食べることに成功した。水とスポドリ(アミノザウルスだった)もしっかり給水して、更に手持ちのジェルも食べたので、エネルギー面と水分面は問題なかったと思う。


エナジージェルは、10kmあたりでメダリスト、20kmでアミノバイタルと塩ジェル、30kmでカフェイン入りメダリスト、35kmで再びメダリストという感じ。1つ余ったので次は減らしてもいいかも。


中盤~終盤

須磨や舞子の陸橋部分で足に負担がかかるのか、15kmあたりから歩いたり立ち止まってストレッチする人が出始めた。自分はこのペースなら痛みもそんなに出なかろうと思っていたけど、前述のように20kmを過ぎたあたりから両太もも前部に痛みが出てきて、少し歩いたりストレッチしながら走るようになった。出来るだけその部分に負担がかからないように走っていると、今度は太もも裏側に痛みが。少しでも軽減しようとストレッチすると、関係ないふくらはぎが攣りそうに……30kmあたりのボロボロ加減は我ながら悔しい限りだ。


それでも出来るだけ止まらないように、歩いては少し走り、上りは歩いては下りで走り、と続けていった。沿道の観衆やボランティアスタッフの皆さんの声援も力になった。大会を支えてくださった地域の住民の皆さんやスタッフの皆さんには本当に頭が下がる思いだ。



終盤~ゴール

神戸マラソン最大の難所、37kmから3kmにわたる有料道路(ほぼ橋)部分。海を越えるために結構な高さまで登る上に、最高度の部分は海風も強い。これだけでも厳しいのに、橋の下を走っている時は日が当たらずに寒さを感じて更に苦行だった。おまけに観衆が入れないエリアのため応援の声もなく……と思ったら、沢山のボランティアスタッフが寒い中がんばって声を出してくれていた。救われる思いで橋を越え、ポートアイランドへ。最後の2kmが意外に長く感じたのだけど、そこはテンションも高く歩かず止まらず走り切ることが出来た。最後は大勢の人に囲まれて無事ゴールである。タイムはネットで5時間16分25秒。カッコよく言うとサブ5.5ってやつだろうか。初マラソンでこの記録は早いのか、遅いのか。他人と比べても仕方ないし、初めてなので自分の過去の記録とも比べられない。とりあえず自己最速!である。


レース後

とにかく足が痛かった。走っている途中やレース後も回復した箇所は一切なく、階段がひたすら辛かった。体調自体は水分も栄養も足りていたようで問題ないし、だるさ等もなかったのだけど。温泉に入って帰る人や、打ち上げで美味しいものを食べる人とか沢山いたのだろうけど、僕はさっさと家に帰ることにして、大混雑のポートライナーで三宮に戻って妻と合流した。送迎に応援にと僕以上に走り回ってくれた妻には感謝してもしきれない。「勉強するから」と応援に来なかったくせに、家でサンテレビにかじり付きつつLINEで応援してくれて結局勉強が出来てなかった次女にも。


レースを振り返って

少し前のblogでも書いたのだけど、エントリーした頃はサブ4も狙えるのでは(ハーフ距離でのペース走のタイム的に)と思っていて、ロング走の結果からサブ5に切り替えて、直前の不調や練習不足から完走に目標を切り替えたのだけど、後半は結構歩くことになってしまい、完走したとは言えど完歩みたいな感じになったのは残念に思う。最初の10~20kmをもっと遅いペースで走れば違った結果になっていたのかは何とも分からない。わざと遅いペースで走るのは意外に疲れるというかストレスになると思うからだ。


シューズについて。ヘタリ気味のエボライドスピードは結局どうだったのか。アシックス曰くこの靴はスピード寄りのモデルらしいので、今日の自分のようなペースにはマッチしていなかった可能性もある。ましてやヘタっていては、足を保護するような機能も微妙なところだったかもしれない。これなら最初から、初心者向けのクッション性と保護性の高いシューズ(同じアシックスならゲルカヤノとか、ゲルニンバスとか)のほうがよかったのだろうか。ただ、どちらも重めらしいので、バウンス性とクッションに振ったモデル(スーパーブラストやノバブラスト)のほうがいいのか。レース中もこれらを履いている人は結構見かけたので、参考にしてもいいのかも。


まぁ、いずれにしても、もっとトレーニングを積んでおけば走力・体力・持久力で何とかなる部分でもあると思うので、次があるならしっかり走り込んで参加したい。次の予定はないけど。地元の10kmマラソンとか、近隣のハーフマラソンとかなら出てみてもいいけど……トレランも始めたいしな……どうしよかな。




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