機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想つらつら

2022年11月23日水曜日

Animation

t f B! P L

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を全話視聴したので感想をつらつらと。ちなみにこれまで観てきたガンダムは……

・機動戦士ガンダム(最近、数十年ぶりに観直した
・機動戦士Zガンダム(同上)
・機動戦士ガンダムZZ(長い間観てない)
・機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(最近観直した)
・機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(最近初めて観た)
・機動戦士ガンダムUC(同上)
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
・機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

といったところ。Gガンも本放送の頃に少し観た気がするけど憶えてない。

さて本題。

■オルフェンズは任侠モノと言われている件

テイワズ周辺の雰囲気は任侠モノっぽい演出があったけど、鉄華団はどっちかというとギャングとか昭和の暴走族な感じ。勢いだけで突っ走ることが目的になってて、ゴールは何も考えてない。その時その時の成り行きで「こうしようぜ」的なテーマを投げかけて扇動して突き進む。子どもたちと揶揄されていたけど、まさにそこはそう。クーデリアにしても革命の乙女と持ち上げられていただけの、ちょっと賢しい子ども。(その割には火星連合の代表に就任できたのは謎)

■鉄華団の立ち位置

これまでのガンダムでも、主人公チームは実は特に目的なく戦い過ごしていたので、鉄華団もそうであって違和感はなかった。ガンダムシリーズの中ではどちらかと言うと敵チームのほうが大儀や目的があったので。今回そこはギャラルホルンが担ってたわけだけど、内部抗争があるのもいつもの通りという感じだった。そういや主人公側が分裂する話ってないな、誰かが抜けたりするのはあったけど。

■技術面

ガンダム定番の「サイコミュ」が「阿頼耶識システム」に、「ミノフスキー粒子/クラフト」が「エイハブ粒子/リアクター」に置き換わっていて、別ワールドではあるけど観るには支障ない感じにしてあるので分かりやすかった。阿頼耶識システムはUCや水星の魔女にも通じる要素になってて、製作側はこういうの好きなのかね(もしくはウケるのか)。ただ、「ダインスレイヴ」はちょっと謎。いわゆるレールガンなんだけど、こういう質量兵器が通用するなら他にももっと出来たのでは?と思わなくもない。コロニー落とすとか。

■女性の扱い

自分が視聴した範囲では、ガンダムシリーズにおける女性の扱いは結構ヒドいものがあると感じていた。道具扱いされるのは女性、犠牲に遭うのは女性、実験台にされるのは女性……。初代の頃ならともかく、今の時代の価値観には合わないよなあと思いつつUCまで踏襲されてて製作側は余程こういうの好きなんだろうな、と思ってたけどオルフェンズは違った。女性を含む弱者が厳しい立場に立たされてはいるものの、そこは押し付けというか無理がない設定だったので、なるほどこういう世界だったらこうなるよね、と納得出来た。オルフェンズではどっちかというとヒドい目に遭ってたのは男性だったし。タービンズについてもう少し掘り下げるシーンがあってもよかったと思うけど本筋ではないか。

■ご都合・こじつけ・粗さ

脚本や展開についてこういう事を言い出すと全シリーズでキリがないので言わない(と言いつつ触れてる部分もあるが)。全体でまとまってたらいいんだよ!

では結末はあれでよかったのかと言われると、自分はよかったと言いたい。後世、「色々あったけど一歩進んだ」程度の記録だけが残ってて、鉄華団は名前すら残らないぐらいの印象の薄さ。あの世界では「マクギリス・ファリド事件」とだけ憶えられているだろう。それでいい。そう考えると他のシリーズも大体は「こういう戦いがあった」だけが残って、キャラクターたちはその中の1ピースに過ぎないわけで、ガンダムが戦記モノと言われる所以なんだろう。

■モビルスーツ

あんまりカッコよくないよね。。。モビルアーマーはヤクトミラージュっぽくてよかったけど1体しか出てこなかったのは残念。火星に逃げたマクギリスが沢山掘り出して戦うものだと思ってたのに違った。バエルは映えなかった。


■終わりに

つらつら書いてきたけど全体的には面白かった。もう1回は観ないと思うけど。最後に気に入った考察blogをひとつ紹介しておしまいにする。

【考察】鉄血のオルフェンズ 阿頼耶識システムと三日月オーガスの関係
http://semiotics.blog.jp/archives/1326908.html

このブログを検索

過去の記事

QooQ