アドベンチャーレーストライアルキャンプ播磨(2) 感想、思ったことなど

2012年3月27日火曜日

adventure

t f B! P L
今回の講習&ミニレースについて、ざっくりと思ったことや感想などを徒然と書いてみた。なお、オチはありません。
(昨日同様長いので、続きは次のページに)



■アドベンチャーレースについて
少し前からテレビでパタゴニアのアドベンチャーレースとか、日本のレース(X-Adventure)が取り上げられたり、アタカマ砂漠のマラソンや、モンブラン一周のトレラン大会などの番組もあって、漠然としていたイメージがある程度固まってきてはいたが、実際に話を聞いて意外に思ったのが、競技人口の少なさだ。3大会を通して年間順位を決めるARJSでは、1つ目の大会は10チーム以上が参加したのに、3つ目の大会はなんと4チームだったとか。これで日本一が決まるのだから、何とも狭い世界だと思う。実際に、知人の名前を出してみると「あー、あの大会のあのチームか。だったら○○かな?」と即答されたあたり、そうなんだろう。

MTBだったらMTB、トレランだったらトレランと、各アクティビティごとはそれぞれの世界があって競技者が一定数いるのだろうけど、それを1日や2日間通しでやってしまうような物好きな人は、案外少ないということだろう。そもそもMTBもトレランも、例えばサッカーや野球に比べたらマイナーなスポーツなわけで、マイナー中のマイナー……それがアドベンチャーレースなのかもしれない。

ただ、アドベンチャーレースとはなんぞやという話の中で、クリエイター(アクティビティやコースの内容を設定する人)との知恵比べというか、「お前こんなことさせるかー!」と悲鳴とも歓喜ともつかぬ声があがるような、そんなドタバタのやりとり、それが何より面白いのだということだ。そんな行き当たりばったりの困難を、チームワークで乗り切る。ある者は地図を読み、ある者は体力で、ある者はリーダーシップで……。アドベンチャーレースが男女混成の3人チームが基本というのも、そういった楽しみ方をさせる(もちろんチーム間の力量をある程度近づけるためもあろう)ためなんじゃないか。MTBしかやったことありません!って人が3人揃うのも、それはそれで面白そうではあるが。

■MTBについて
昨日のエントリにある程度書いてしまったので書くことはあまり無いのだけど……
アドベンチャーレースではMTBは大きなウエイトを占めるみたいで、何よりその移動速度が他のアクティビティとは段違いなので、MTBがしっかり出来るかどうかは、タイムに大きく影響するようだ。大きな大会だとアクティビティ間を移動するのにMTBを用いるケースも多いとのことで(勿論その間のタイムもカウントされる)、乗れる乗れないは重要だと思う。また、面白いと思ったのは、乗っている時と、そうでない時(押している/担いでいる)で移動速度が全く異なるので、地図読みが難しくなるということ。歩いている調子で乗っていると、分岐や目印をあっという間に過ぎてしまうなど。MTBならではの地図読みも要求されそうだ。その名も「MTBO(Oはオリエンテーリングの略)」というMTBだけの種目もあるくらいなので、普通のオリエンテーリング(スコアOなどと呼ばれる)とはまた違った面白さがありそうだ。

また、MTBはスキーに似ているところがあると先輩からお聞きしたのだが、具体的なところがあまり聞けなかったのと、自分自身スキーの経験も浅いので実体験として「ああ、こういうことか」というのは分からなかったので、改めて調べてみようと思う。

あと、車など他の乗り物でもなんでも同じだと思うが、自分の乗り物を良く知って、どんなことをどれだけすれば、どういう挙動になるか。そこがしっかり出来ると、乗り物を信じることが出来て、限界まで攻めることが出来て、結果タイムも縮むし、何より面白くなるはずだ。下りでは前転しそうになるところ、サドルから腰を離して、リアタイヤすれすれまで落とすことで、後輪がグリップするようになり、結果安定する。どこまでやれば大丈夫か、これはやはり慣れないといけないんだと思う。

■ロープアクティビティについて
アドベンチャーレースにおけるロープアクティビティは懸垂下降を指す(というか、他の内容(クライミングとか)の話を聞かないので、多分そうなのだと思う)からか、レースを長くやっている人でも、ギアの扱いなどをあまり知らない人がいることには驚いた。中にはクライミングがメインという人もいて、そういう人は勿論精通しているのだが。確かにMTBやトレランに比べれば危険度は高いし独特の技術や道具も必要だし、なかなか手が出ない分野なのかもしれない。個人的には組み入れられた大会があれば出てみたい。いやまだ早いけど。

■カヌーについて
「これがあるといかにもアドベンチャーだよな!」という参加者の声もあったのだが、確かに普段やらないアクティビティだし、アドベンチャー=冒険という意味から考えるといかにも冒険的だ。今回は浅い砂地の海でブイとブイの間を往復するだけだったが、それでも波や風に阻まれて思うように操作出来なかったのだから、もっと荒い海だとか、川だと全く違った雰囲気なのかもしれない。複数人で1つの船に乗る種目もあろうし、奥が深い種目なのかもしれない(今回はほぼ体力勝負だったので……)。

■トレランについて
自分は全く走ることが出来なかったので、どちらかというとトレッキングになってしまったのだが……
コース上は走る楽しさを感じられる場所があちこちで設定されていて、走ればさぞ気持ちよかったんだと思う。いっぽう、最短ルートを通るためにはどういったらよいか分からない(道が無い)ような場所もあって、それもまた面白さなんだと思う。今回は行われなかったが、地図上に幾つもCPが設定されていて、制限時間内に好きなだけ・好きな順で廻ってくる、いわゆるオリエンテーリング(スコアOと呼ばれるらしい)として組み込まれているレースも多いようだ。時計をにらみながら、取るポイント・捨てるポイント(その分ペナルティを科せられるが、結果的に時間短縮になる)を判断しつつ、地形図と実際の地形を眺めて頭を巡らせる。ちょっとゲームっぽくて楽しそうだ。

■装備について
道具好きとしては掘り下げていきたいところだけども、短時間かつ天候がまずまずのレースであれば、大体なんでも行けてしまう感じもした。ルールで定められているウェアや小物は必須だけども、後は邪魔にならなければいいんじゃないだろうか。逆に持ちすぎて重りになっても仕方ないので、必然的に軽装化される気もする。

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