山の記録(17) 千ヶ峰

※写真、ルート、各種記録はヤマレコに掲載しました
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-93895.html

1月8日(土)、居住地から近いのに今まで一度も登ったことのなかった『千ヶ峰』に登ってきた。千ヶ峰はその名の通り、かどうかは分からないが、1000mを少し超える標高1005mの山だ。年末からの大雪で幾らか積雪があると思われたので、先月の氷ノ山で得た知識や経験を復習する意味も込めての山行だ。

千ヶ峰をご存じない方のために詳しいサイトへリンクを張っておく。
http://sengamine.sakura.ne.jp/sen.frame.htm
上記URL左の「雪景色」をクリックして出てくる写真が、当日朝の様子に似ている。帰る頃には白い部分はほとんどなくなっていたが……

他にもこんなサイトもあったので併せてリンク。
http://www.softark.net/isarigami/articles/sengamine.html





さて、山行。
千ヶ峰には幾つか登山口があるのだが、おそらくもっともスタンダードな三谷登山口から登ることにした。ちょうど3日に登った方のヤマレコがあり、その情報も参考にした。国道427号線を北に向かい、ハーモニーパーク(農林業公園)方面へ。ギリギリ凍結していない道を少し登るとトイレと駐車場のある登山口に到着した。8時過ぎに到着し、先客は車1台。何時くらいに来たのだろう。

身支度は、先日の氷ノ山の装備にアイゼンをプラスした。荷物が重くなるが、コースタイム(無雪期で登り1~1.5時間)を考えると体力的にも問題ないと考えた。ザックにスノーシューを括り付けて出発。そうそう、水はテルモスに入れてきたお湯と、スポーツ飲料500mlのみとした。昼食も持参したが、時間的におそらく食べることはないだろうし、必要であれば雪を溶かせば良いという考え。

登山口付近は雪化粧といった程度の雪しかない。しかし谷の沢にかかる1つ目の橋を渡ったあたりから雪山の雰囲気が出てきた。2つ目の橋の上下流に滝があり、それぞれ雄滝・雌滝と名付けられている。夏には沢登りを楽しめそうな滝だ。沢沿いの道を更に登っていくと雪も深くなってきて、3つ目の橋を渡ると雪に覆われた稜線への急な登りとなった。しかし先行者+昨日までのトレースもあってラッセルは不要なので苦労はなかった。

植林帯の急な斜面を登っていると、前方から年配の男性が下山してきた。聞くと下の車の主であった。時間的に朝7時頃から登っていたのだろう。氏のおかげで楽に登ることが出来て感謝である。更に登っていくと、岩座神コースとの出合いに着いた。岩座神コース側には全くトレースがなかった。雪の状態(根に一旦解けて固まった雪があり、その上に新雪が積もっている)なども考えると、ここ数日は誰も歩いていなさそうだ。ここらで雪も深くなってきたので、スノーシューの出番とした。

急な登りが少し続くと、いきなり稜線上に出て空が開けた。雲ひとつ無い快晴だ。雪は結構積もっているが、スノーシューは先行者の踏み跡を無視してどんどんと登っていける。わざわざ踏み跡の無い場所を遠回りして登るなど、存分に雪を楽しんだ。次第に周囲の山も見えるようになってきて、展望を楽しんでいると突然雪がまったくない道になってしまった。周囲には変わらず雪があるので、この部分だけ解けたのか、何なのか。雪の無い急な登りはスノーシューには不得手である。何とか誤魔化しつつ登っていくと、再び雪道となった。そこを少し詰めると、いよいよ山頂に到着した。

千ヶ峰の山頂は少し平らになっており、市原峠からの縦走路と、七不思議コースからの合流及び高坂峠を経由して笠形山へと続く縦走路が伸びている。少し高くなった場所に南無阿弥陀仏の石碑があり、何か所以があるものと思われた。山頂から北部~西部を望むと、見える山々はいずれも白く輝いていた。午後にもなると大半は溶けてしまうのだろうが、一瞬雪国へ来たような錯覚を覚えた。無人の山頂から360度の展望を楽しんだ後は、昼食には早かったので持参した湯で汁粉を作って食べた。山頂は少し風があったので、甘くて暖かい汁粉は最高だった。しばらくして1人男性が同じコースから登ってきたが、入れ違いで下山となった。

階段状の下りでは、雪があってもスノーシューでは歩きにくかった。しかし単に急なだけならば、スキーのように半ば滑りつつ駆け下りることが出来たので、後から登ってきた人々から羨ましそうな歓声をいただいた。自分では経験は無いが、何時間もかけて登って一瞬で滑り降りてしまう山スキーの醍醐味はこのあたりにあるのかもしれない。あっという間に岩座神コースとの出合いに着いて、ここからはスノーシューでは狭い上に雪が減ってきて歩きにくかったので(あまり必要なかったかもしれないが)アイゼン(12本爪のもの)を装着した。アイゼンでの歩行は初めてだったが、散々読んできた山の本や、色んな方から聞いた話、各種動画などで得てきた知識を実践すれば苦は無かった。靴だけだと滑って歩きにくかったと思われる急斜面でも、爪が雪にしっかり食い込んで楽々であった。

植林帯を過ぎると折からの気温上昇の影響もあってかなり雪が溶けており、濡れた岩場も増えてきたので、アイゼンを外して手を使いながら慎重に下りていった。このあたりでも何人かの人とすれ違ったが、この時間から登っても雪の楽しみは少ないんじゃないかと思う。すっかり様子の変わってしまった道をひた降りると、登山口に到着した。



今回は短時間のコースだったこともあり、体力面・装備面など特に不安も問題もなかったが、唯一、植林帯の急な登りあたりから右足の付け根(間接)が痛み出し、結局それは下山した後や翌日まで引きずることになった。ヘルニア由来の坐骨神経痛ではない、純粋な間接の痛み。何が原因か特定出来ないので今後様子をみようと思う。

スノーシューは2度目ということもあって装着も素早く出来て、歩行も慣れたものだった。今回は下山時にも使用したので、新たな経験が得られて良かった。アイゼンは初めてで、まず装着に手間取った。靴の前後にコバ(アイゼンのループを引っ掛ける部分)がついているタイプの靴+対応したアイゼンなのだが、そのコバに雪が詰まって凍っており、それを取らないとアイゼンが装着出来ないことに気づいた。この時作業はフリース手袋のままだったのだが、結構濡れてしまったので(気温的に問題なかったしすぐ乾いたが)、オーバーグローブでも作業出来るように練習しなければいけない。アイゼン歩行は上にも書いたように全く問題なかった。もっと氷化した雪面ではまた違うだろうから、いずれ経験を積みたい。

飲料及び食料は、携行した大部分をそのまま持ち帰ることになった。これもコースの短さ&優しさに由来しているのだが、訓練も兼ねているのだし何かあった際は単独なのでリスクが大きいため、やはり所持しておいて良かったと思う。

各ポイントでの時間などを先日入手した防水メモに書き留めていたのだが、紙は問題なくても筆記具(普通のボールペン)のほうが書けない時があり、こういう時は鉛筆だろうかと考えた。

汗対策は、ここ2回の山行で得た経験を元に、早めの脱ぎ着を心がけたこともあって、ビショ濡れにならずに済んだ。結局山行の大半をインナー1枚で行動することになっただけなのだが。ただ今回、下半身の汗が気になった。下半身は脱ぎ履きしにくいので難しいのだが、インナーは不要かもっと薄いもので良かったのでは、と思う。また、下着も汗対策されたものの必要性を感じた。今も化繊のスポーツ用のものなのだが、吸汗速乾性の高いものが必要だ。

こうして振り返ってみると、色々新たな課題があるものだ。投資が必要なものは慎重に、不要なものは積極的に解決していこう。

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