クマ出没中注意

2010年11月16日火曜日

t f B! P L
今年ほど、各メディアで「クマ」の文字を見た年はないんじゃないだろうか。そう思うほどクマの目撃・出没情報が後を絶たない。

原因として、猛暑でエサが山にないため人里に下りてくるのだとか、たまたま繁殖数が多い年なのだとか、年々山と里の境界線が曖昧になってきているからだとか、色々言われているが定かではない。エサ問題については、逆に多いとする説もあるそうで全く当てにならない。もしかすると山に向かう人が増えたため(統計では増えているそうだ)、その結果として遭遇する率が上昇しているのかもしれない。

一般的な登山道を歩いている限りは、そうそう出遭うものではないらしい。しかし、そもそも人の少ない山であれば、登山道でも出くわすに違いないだろう。今月号の「山と渓谷」に、復活連載ということでクマ特集が掲載されていたが、実際に被害に遭われた方の談話や写真が載っていて、読んで身震いしたものだ。あの高名な登山家の山野井さんも、自宅近くで遭遇し大怪我をされている。怪我はもちろん怖いが、心理的な影響(トラウマ)が何より怖い。こういった話がきっかけで、まだ被害に遭っていない人も山から足が遠ざかるかもしれない。

わざわざ人間と自然/動物の領域を踏み越える行為、それが登山なのだろう。クマに限らず、自然の脅威は数知れず、計り知れない。十分に注意していても、遭難してしまうことは多々ある。対岸の火事、他人事と思わず、常々胸にしておきたいものだ。

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