ボルダリングジム のち 腰痛

先週の木曜日、仕事の後に加古川に新しく出来たボルダリングジム・ハイマートベルクに行った時のことである。




このジムは元ライブハウスを改装した建物で、3方向の壁に90度~130度+αのウォールがつけられ、半分くらいはマントルして上に上がることが出来る構造だった。久しぶりのジム遊び&初めての店ということで、スタッフに建物の説明や課題のレクチャーをしていただいた。

スタッフはその時2名いて、2人とも山やボルダリングがとても好きで、初めての客にも(だからかもしれないが)とても丁寧親切に対応してくれた。僕はここ以外はもう1箇所しか行ったことがないが、そちらでは「はい、どうぞ」という感じで、特に良いとも悪いとも思ったことはなかったが、こちらの店では方針として「好きになってもらいたい」という気持ちが強くあるようで、好感を持ったものである。130度の課題(6級だったか)で足を上手に使うコツというかバランスを取るムーブを教えてもらった時などは「すごい、楽しい! あんな風に綺麗に登りたい!」と強く思ったくらいだ。

しかし、その中で「上まで行ったら飛び降りちゃってください」という言葉があった。曰く、ジムは勿論だが外のボルダーに行った時などは特に、クライムダウン出来る状況は少ないのだし、そもそも途中で落ちてしまうことは多々あるので、飛び降りる感覚や身体の使い方は実に付けておいたほうが良いというもの。なるほど一理あると思って、僕も100度くらいの壁だったか、高さにして3mくらいのところからフロア一面に敷かれた厚いマットめがけて飛び降りたのだ。勿論足を伸ばした状態で降りるなんてことはせず、足や身体を使って衝撃を吸収するようにしたのだが、それでも結構な衝撃で、しばらく股関節あたりが痛かった。まぁ仕方ない、じきに治まるだろうとその後も休み休みではあるが何本も登った。

数時間が経ち、徐々に腕や身体も疲れてきた頃、あわせて腰にも疲労を感じてきた。別の記事で書いた通り僕は腰痛持ちで、過去に椎間板ヘルニアなどを発症し、この8月にも再発したところだ。しかしその後は鍛え直したこともあり調子は良かったのだが、さすがに若干痛みが出てきたのかもしれない。しかしいわゆる坐骨神経痛は出ておらず、まぁ大丈夫だろうとその日は引き上げた。帰り道、若干歩きにくかったのが気がかりだったが、どうにか帰宅。

そして次の日。立とうとすると、腰(ウエストではなく骨盤)に力が入らない。まともに立てないし、座ると激痛が走る。これはやはり坐骨神経痛が再発したか、と無理せず1日休養することにし、かかりつけの整形外科へ。症状や原因を説明、多分そうでしょうということで弱めのブロック注射を打ってもらい、安静を言い渡された。原因は勿論、飛び降りである。ジムでのムーブそのものも当然負荷にはなっているのだろうが、飛び降り(要するに墜落、転落だ)の負荷にはかなわないだろう。ただ、当日は平気で翌日から痛みが出始めたので、もしかすると腰周りの筋肉痛(歳だから・・・)なのかもしれない。

そう思って数日横になって過ごしたが、一向に痛みが引かないではないか。立って歩く際は手すり必須、階段は下りはまだマシだが上りは手をつかないと上れない。座って食事するにも左腕で上体を支えないと倒れそうになる。おまけに寝ていても痛みというか違和感がある。これはいったいいつまで続くんだ?

そう思って週明けの月曜日、再び整形外科へ。状況を説明すると今度はもう少し強めのブロック注射を打ってみましょうということに。仙骨から注入するタイプのもので、打った直後から即効果があって完全とは言えないがかなりのレベルまでの回復をみた。何も支えなしで普通に歩いたり座ったり出来るようになったのだから。勿論注射は一時的な痛み止めなのだが、これがきっかけで快方に向かうこともよくあるそうなので、少し安心出来た。

……しかしその安心は数時間しか続かず、午後には完全に薬が切れてしまった。やむなく出してもらっていた痛み止めの座薬を使ってみるが、これも効果が無い。いったいどういうことなのだろう。これは本当に坐骨神経痛なのだろうか。何か別に原因があるのではないか。今回はレントゲンもMRIも撮っていないが、何か映るんじゃないだろうか。

翌日、たまらず8月にMRIを撮ってもらった総合病院へ。ここにも整形外科があるが、受診するのは初めてだ。ドクターの指示に従って骨盤部のレントゲンを撮影した上で診察へ向かう。過去の負傷歴や発症当日の様子、その後の診察歴と結果を説明し、足や腰の状態を実際に触ってみていただいた。結果、これは坐骨神経痛ではなく、急性腰痛(俗に言うギックリ腰)とのことだった。坐骨神経痛なら下肢への痺れなどがあるはずだが、今回それが無いということ。レントゲン上でも異常がないので骨折や骨のズレなどでもないこと。単に、(飛び降りによって)強い衝撃を受けた骨盤部の筋肉や関節が、身体を保護する機能によってロックされた状態になってしまっているだけとのことだった。これが身体を満足に動かせない原因で、無理して動かしたり負荷をかけようとするから痛みが出るため、とにかく安静にしているしかないが、もう数日すれば治まるだろうとの診断だった。

ここまで聞いて、やっと安心出来た。もちろん診察によって治るとは思ってはいなかったが、原因不明なままただ休んでいる、ということは自分の性格的に(職場への説明としても)出来なかったので、安心出来たのだ。その後念の為ということで腰椎のレントゲンも撮ってみたが、こちらは異常がなくヘルニアも再発していないだろうとのこと。とにかくゴロゴロしていなさいと言われ、病院を後にした。

その後数日が経ち、まだ回復はしていないが徐々に快方に向かっている。もう数日の辛抱だと思う。軽はずみな自分の判断と行動によってこのような状況になってしまい、職場は勿論だが家族にも大きな負担を強いてしまっていることはとても申し訳なく思っているのだが、自分の身体のことをよく知ることが出来たことは収穫だったとは思う。

それともう一つ、このジムのこと……利用に当たって誓約書を交わしているし、そもそも自業自得なので文句を言うつもりは全くないのだが、上のような(飛び降り推奨)方針がある以上は、利用者の健康や体調を口頭でも確認しても良いのではないだろうか。次に行けた時に、スタッフに相談してみようと思う。トレッキングや外岩のツアーなども開催する雰囲気の良いジムなのだから、もっと良くなってほしいものだ。

3 件のコメント :

  1. たいへんでしたねー。
    けっこう長くかかったし。
    ジムで飛び降りることを推奨するって話ははじめて聞きました。
    通常は「危険なのでなるべくクライムダウンしてください」と説明をします(ジムスタッフをしていたこともあるんですけど)。
    私自身も、完登できてもできなくても、できる限りはクライムダウンするようにしています(もちろん力尽きて落ちることもあるけど、一手でも二手でも高度を下げればリスクは減るので。クライムダウンもよい練習ですしね)。
    「落ちなれる」ことも確かに必要なのかもしれないけど・・・?
    ��ちなみに、ロープを使うリードクライミングの場合は、落ち方のテクってとても重要なんですけど。これはフリークライマーの間では一般的に認知されています。)
    ボルダリングジムの場合、マットがあるために安易に落ちて、怪我をするってケースがじつは多いんです。
    みんな自己責任ってわかってるから、とくに問題にもならないし、表立って話題にもならないですけど。
    ジムクライマーの場合はスポットのテクをちゃんと身につけてる人もあまりいないですしね。
    ともかく、完治までお大事になさってください。

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  2. 気をつけて、養生なさってください!
    私も腰痛持ちなので、よくわかります。
    ジムによっては、「飛び降りないで!」と言うところと、
    「飛び降りても大丈夫です」というところがあります。
    私は、飛び降りようと思ってなくても手が滑って落ちたことがあり、
    その時腰が後々まで痛かったので、できるだけ飛び降りないようにしています。
    腰が痛い時は、コルセットをして登ってます。
    ��そこまでして登るか~!)
    最近ブームですし、初心者も多いので、その辺ちゃんと指導して欲しいと思うのは、私も同感です。

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  3. ■にゃみさん
    他のジムでも何度かやったことあって、その場でも難度の低い壁を簡単に登ってみせたので(だって難度低いんだもん)、「この人は出来る人」って勘違いされたのかもしれません。そのレベルなら飛び降り推奨、ってことで・・・
    まぁ実際のところは分かりませんが、自己申告しなきゃダメですよね。我が身は自分で守らないと。
    ■kazuさん
    角度がキツい壁だと、クライムダウンしようとしても出来ないことだってあるので、やむなく飛び降りることもありますよね・・・
    腰の調子が戻ったら、少しずつ筋力もアップさせて、低いところから徐々に飛び降りる練習も出来たらなぁと思ってます。腰が治ったら・・・!

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