独りで山へ行くこと

2010年9月5日日曜日

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家人と話をしていて、独りで山へ行かないで欲しいということを言われた。もともと何年も経験を積んでいて、人生=山な人間だったら、心配はされどもそういう話にはならないかもしれないが、子どもの頃から野外活動には親しんでいるとは言え、登山を始めたのはごく最近だから無理もない。

他所の話を聞いていると、筋金入りの山ヤでも結婚したり子どもが出来たりしたらスパッと止めてしまう人も多いと聞く。置かれた立場を考えたら当然なのかもしれないし、そういった方々の行うような山の内容を考えると、じゃあそのへんの安全な低山でも行くわ、とはいかないのだろう。

他には、家族と山に行けばいいという声もある。子どもたちはまだ小さすぎるが、自分の足で歩けるようになれば、皆でハイキングというのも楽しいだろう。しかし、そもそも単独行動を好むという自分の性格もあって、それはそれでいいが、独りでも山に行きたいという気持ちは強い。

誰か一緒に行く人はいないの、とも言われたが、自分ひとりで始めた山だし、上記のような理由もあるので、積極的に仲間を探す気にもなれない。クライミングや沢、雪をやるならそうも言っていられないが、まだ歩き主体の山行ばかりだから、必要性も低い。歩くペースや休むペースも自分のペースで出来る単独行は楽だが、誰かと共に行動するとそうはいかないわけで、ますます独りが好ましく感じられてしまう。

自分にとってこのジレンマはおそらくずっと付いて廻るものだと思うので、せめて慎重に慎重を重ねて、コース選定、事前の下調べ、地図&コンパスの準備や練習、連絡手段の確保、ビバーク装備の充実など、打てる手は打つようにしているし、山行の度に強化しているつもりだ。わがままを聞いてもらう以上、少なくとも果たさねばならない責任だと思っている。

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