山の記録(12) 大中山&亀ヶ壺を目指して

大中山は、このあたりでは比較的高い山の一つ。亀ヶ壺は、その裏手にある近隣ではそれなりに知られた沢のスポットである。今回の山行はタイトルの通りなのだが、特に後者への入口として一般的な「河原口」からではなく、市川町は鶴居の工業団地にある登山口から目指そうと計画した。計画と言っても地形図を準備し、身支度を整えて朝早く家を出ただけだ。

現地に辿りつくと、植林地用に整備された林道があったので付近に車を停めて歩き出した。しばらく奥に入ると、明らかにしばらく人が入った形跡のないほど草に覆われ始めた。もしかすると登山者はいたかもしれないが、林業関係者や鉄塔保守員は入っていないと思われた。(車が通った跡が無かったため)

更に奥に進むと、林道が途切れて植林地帯となった。ここの何処かに登山口があるはずだが、テープもなく、明確な踏み跡もない。切り倒された木や石の様子から、ここいらだろうと推測して山に入った。しばらくはそれなりに登って行くことが出来たが、どうも様子がおかしい。踏み跡が明らかでない上に、シダや茨が生い茂って行く手を阻み出した。時々、刃物で切られた木があるので過去に誰かが入ったことは明らかなのだが、それが登山者なのか、山菜を採りにきた人なのか定かでない。

地形図に描かれた破線は、林道終点あたりから小さなピーク目指して直登し、稜線に出たところで大中山方面へ向かうようになっている。この時点でその道を見つけられなかったことは明らかになったが、ともかくそれらしい場所へ出ようと、藪漕ぎを開始した。途中、越えられそうに無い箇所を何度か巻きながら、ピークを目指す。ようやく開けた場所に出たかと思えば、まだまだ先はあった。それもそのはず、その破線以外はひたすら藪なのだから、何処まで行けば正解なのかは明確な踏み跡を見つけるしかないのだ。

今回の山行は、亀ヶ壺まではたどり着けないとしても、少なくとも大中山までは片道2時間程度だろうと踏んでいたので、家人には9時か10時には帰ると伝えていた。ようやくピーク付近まで至った頃、時計を見ると8時前。距離にしてまだ1kmも進んでいないはずだが、山に入って既に2時間が経過していた。仮に道を見つけられたとしても、どうみてもタイムオーバーである。そもそも、これ以上藪を突き進んでもルートを見つけられそうもなかったため、撤退することにした。

撤退するにも、来た道を戻るのは効率が悪いため、せめて破線ルートに出合わないかと違った角度で下山を開始した。藪を乗り越え、突如現れた岩場を伝い、どうにか人が歩いたのではないかと思われる場所に出合った頃には、元来た林道終点に辿りついていた。

車まで戻りながら、今日のポイントや反省点について考えた。
まず、地形図に破線が記されているからといって、必ず道があるとは限らないこと。あるにはあるのだろうが、毎日多くの人が歩く破線と、年に1人が入るか入らないかの破線と、地図上では同じ破線で、その廃れ具合は現地を見るまで分からない。
次に、そういった場合、仕方なく藪を進むにしても、地形図+コンパスだけでは現在地及び進路の確認は容易ではなく、せめて高度計(事前にセットしておく必要があるが)か、出来ればGPSがあれば、まだマシなのではないかということ。ナタ&鎌を持って道を切り開きながら進むならともかく、何処かに道はあるはずなのだから、出来るだけそれを用いて、辿りたい。そのためには、今の自分の経験&技術では上記のような道具に頼る他はなさそうだからだ。

今回は藪を進んだとはいえ、元の場所は明白(沢に下れば元来た林道終点に行き着くことが分かっていたからだ)だったため、道というか帰路に迷うことは考えられなかったが、もっと奥に入ったところで同じ状況だったらどうだったか。そう考えると、廃れつつある山道を探り当てつつ進むことは、魅力的ではあるけれども控えたほうがいいのだと思う。せめてGPSを併用すべきで、しばらく前からGPSの導入を検討してはいるが、その思いをますます強くした。

※一応ヤマレコにも記録を残しましたが、参考になるものではありません
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-77847.html

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