山靴と山のスタイル

2010年7月11日日曜日

t f B! P L
昨日に引き続き、山の靴で悩んでいる。

理想を言えば、軽くて、丈夫で、寒さにも強くて、歩きやすくて、岩場にも向いていて、縦走にも向いていて、安くて、メンテしやすくて、なんて靴があれば一番いい。ある程度兼ね備えている靴もあるし、向いてない靴でもやり遂げてしまう人もいるだろうから、理想を追い求めても仕方ないのかもしれない。

つまるところ、靴には守備範囲があって、大きく逸脱しさえしなければ、まず何とかなる(体力などで補正が利く)んだろう。極端なことを言うと、ビーチサンダルでクライミングは出来ないだろうし、スノーボードのブーツで泳ぐことは出来ないだろうけど、スニーカーでハイキングは出来る、という感じで。

それより、その守備範囲とは何かというと、多分どんな山で、どんな行動をするのか、ということなんだと思う。春~秋に低い山を日帰りで歩くのか、重い荷物を背負って数日歩くのか、岩を登るのか、雪山を散歩するのか、冬の高山を縦走するのか、などなど。それぞれが異なるベクトルを向いていて、靴の守備範囲を決定付けているのだろう。よく言われる「この靴は日帰りハイキング向き」などは、こういうことのはず。

さて自分を振り返ってみると、今のところ近場の低い山(兵庫県の最高峰は氷ノ山の1500m程度)に日帰りで登っているだけだ。いずれは北アルプスなど2000mを超える山々を歩きたいと思っているが、実力不足や家庭の事情などもあって数年は行けないかもしれない。近場であっても、テントを背負っての長期縦走は、日程的にこれも難しいところである。一方、近場の山に日帰りするのであれば、寒い時期の登山は出来そうだし、雪のある時期でも少しは挑めそうだ。幸い、県内でも高い山が近い地域に住んでいるので、天気を選んで「今日は行くか」と足を向けることも出来る。この数年は、そんな山行が続きそうな感じもする。

それを踏まえて靴を選ぶとなると、まず高く険しい山を長時間にわたって歩くことはないので、長期縦走向けの靴は不要となる。しかし寒く雪のある山に行くことはありそうなので、保温性や撥水性に優れた靴は必要となる。となると、春~秋は現在履いている程度の、歩きやすさをある程度重視したトレッキングシューズで十分だろうし、冬はそれプラス防寒&アイゼンの装着が可能な靴があれば用に足るだろう。

そう考えると、今買うべき靴は……実は買わなくて良い、という選択もあることに気づいた。秋になってから冬用の靴を買えばいい、と。もしくは今買うならば、昨冬のモデルのセール品か。今の時期に履く靴を買うお金は、冬用(大抵冬用のほうが高価だ)に取っておくのが良いかもしれない、というわけだ。

ということで、現在の靴探しは、冬用のセール品探しと、「これなら買っても」という春~秋用の靴の物色ということにした。登山は一生のもの、あわてて買うこともなかろう……

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