山靴と山のスタイル

昨日に引き続き、山の靴で悩んでいる。

理想を言えば、軽くて、丈夫で、寒さにも強くて、歩きやすくて、岩場にも向いていて、縦走にも向いていて、安くて、メンテしやすくて、なんて靴があれば一番いい。ある程度兼ね備えている靴もあるし、向いてない靴でもやり遂げてしまう人もいるだろうから、理想を追い求めても仕方ないのかもしれない。

つまるところ、靴には守備範囲があって、大きく逸脱しさえしなければ、まず何とかなる(体力などで補正が利く)んだろう。極端なことを言うと、ビーチサンダルでクライミングは出来ないだろうし、スノーボードのブーツで泳ぐことは出来ないだろうけど、スニーカーでハイキングは出来る、という感じで。

それより、その守備範囲とは何かというと、多分どんな山で、どんな行動をするのか、ということなんだと思う。春~秋に低い山を日帰りで歩くのか、重い荷物を背負って数日歩くのか、岩を登るのか、雪山を散歩するのか、冬の高山を縦走するのか、などなど。それぞれが異なるベクトルを向いていて、靴の守備範囲を決定付けているのだろう。よく言われる「この靴は日帰りハイキング向き」などは、こういうことのはず。

さて自分を振り返ってみると、今のところ近場の低い山(兵庫県の最高峰は氷ノ山の1500m程度)に日帰りで登っているだけだ。いずれは北アルプスなど2000mを超える山々を歩きたいと思っているが、実力不足や家庭の事情などもあって数年は行けないかもしれない。近場であっても、テントを背負っての長期縦走は、日程的にこれも難しいところである。一方、近場の山に日帰りするのであれば、寒い時期の登山は出来そうだし、雪のある時期でも少しは挑めそうだ。幸い、県内でも高い山が近い地域に住んでいるので、天気を選んで「今日は行くか」と足を向けることも出来る。この数年は、そんな山行が続きそうな感じもする。

それを踏まえて靴を選ぶとなると、まず高く険しい山を長時間にわたって歩くことはないので、長期縦走向けの靴は不要となる。しかし寒く雪のある山に行くことはありそうなので、保温性や撥水性に優れた靴は必要となる。となると、春~秋は現在履いている程度の、歩きやすさをある程度重視したトレッキングシューズで十分だろうし、冬はそれプラス防寒&アイゼンの装着が可能な靴があれば用に足るだろう。

そう考えると、今買うべき靴は……実は買わなくて良い、という選択もあることに気づいた。秋になってから冬用の靴を買えばいい、と。もしくは今買うならば、昨冬のモデルのセール品か。今の時期に履く靴を買うお金は、冬用(大抵冬用のほうが高価だ)に取っておくのが良いかもしれない、というわけだ。

ということで、現在の靴探しは、冬用のセール品探しと、「これなら買っても」という春~秋用の靴の物色ということにした。登山は一生のもの、あわてて買うこともなかろう……

2 件のコメント :

  1. さすが、理系サンですねー。
    理知的で隙のない回答の導き方・・
    参考になります。
    とりあえず今すぐ必要でないものは後回しにしてみるというのはある意味正解ではないかと。日進月歩でよいものが出たりもしますしね。
    “出会い”ってこともありますし。

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  2. あらっ、こちらにもありがとうございます。
    理系ちゅーか、理屈っぽいちゅーか、なんでしょうね……
    自分の力量を超えた分不相応な道具を持ってても使い切れなければ仕方ないので、まず今出来ることと、これからしたいことを考えて、その範囲で選ぶことにしました。
    ということで、今日キャラバンのGK-68を手に入れました~~ 手頃な価格で縦走にも耐える地味な子です。いっぱい歩きますよ!

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