山の記録(9) 七種槍~七種山縦走

連休以来の山行は、地元の七種山(なぐさやま)にした。

単に登るだけではつまらないので、七種槍~七種山~七種薬師の三山を縦走しようと、経験者のblogなどをみて情報収集すると大体7時間程度らしい。最近少しずつ行動時間を増やしているのだが、妥当な所要時間と検討をつけた。

※参考にさせていただいたblog
http://17.pro.tok2.com/~vems/50/nakusayakushi/nakusayakushi.html
http://bansyu.com/0415nagusa/nagusa.htm

少しずつ時間を延ばしているのと併せて、実は荷物も重くしていっている。いつになるか分からないが、将来北アルプスその他の山々をテントを担いで縦走することもあるかもしれない。その日のために、という気の長い話だ。前回の氷ノ山では10kg程度だったので、今回はグッと増やして15kg弱。以前バイクツーリングで使っていたテント(5kg弱)+先日購入したシュラフ(ナンガ ポーリッシュバック 280DX)などを詰め込んでみた。さてどの程度の影響がトレーニングになるか。

※今回はデジカメ無しのため写真は少ない上に携帯電話による撮影



歩き始め、田口池を廻り込んで登山道に取り付く。平地を歩いている間は何て事ないが、登り始めると荷物の重さを実感する。送電鉄塔を通り過ぎて稜線へ。野外活動センター方面の見晴らしが良い道を進んでいくと鉄塔2つ目。市川町側の展望も開けてくる。岩の露出した尾根を過ぎて、約2時間で七種槍に到着。前述した参考blogによると、1時間45分とのことで、若干遅れ気味。体力経験状況全て異なるだろうから同じには考えられないが、少し悔しい。

七種槍は縦走路から一段上がったところにあるので、山頂からはそのまま進めない。一旦降りて縦走を再開。鞍部に降りて、七種山に向けて登っていく。このあたりにはガイドブックその他によると「心臓破りの急登」が2か所あるそうだが、そんなもの読んでいない(看板も無かった)のでひたすら同じペースで進む。この頃から若干足の疲労が見えだしたので、ストックを出して助けとした。

山頂からの眺望.jpg
七種山 山頂からの眺望。携帯でも頑張ればこのくらいは…

おそらくその急登であろうところ、かなりのスローペースで登っていく。15kgの荷物がこんなに重いとは。いや、荷物が重いのか、単に足の筋力持久力が不足していただけか、ペース配分を誤ったか。いずれにしても、ゆっくりであれば登っていけたし、足が攣る感覚は大体把握出来ていたので(この姿勢で力を入れたらアウト、という感覚)、マイペースで着実に登っていこうと思っていた矢先、上から降りてくるグループが。

山では基本的に登りが優先で、降りてくる人はそれを待つことがマナーとされている。勿論状況にもよるのだろうし、僕は基本的に自分がどちら側でも待つタイプなのだが、その時すれちがったグループは「お先にどうぞ~」「ゆっくり登ってね~」などと気遣ってくれたため、先に登らせていただこうとしたのだが、いかんせんペースが上がらない。しんどそうな様子を見てとったのか「先にどうぞって言われても大変よねえ」「降りるのでも大変な道だからなあ」なんてオジチャンオバチャンに労られて、却って奮起したのだが後の祭り。いつもみたいにのんびり待つか、相手を無視してスローなマイペースで登るかすればよかったのに、ペースを上げてしまったのでとうとう足が、しかも両方の太腿上側が攣ってしまった。

今まで脹脛を攣ったことはあれども、太腿は初めての経験だった。両足が棒になったように動かない。一歩も歩けない。慌ててしゃがむと痛みは和らいだが、再び立つとまた動けない。仕方ないので休んでるフリをして「どうぞお先に~」とやり過ごしたものの、動けなくなってしまった自分にショックを受けてしまった。言い換えれば、途方に暮れてしまった。

どうしよう……と思っていても仕方ないので、しゃがみながら色々考えてみた。回復して歩けるようになったら、歩けるとしてもこれ以上負荷をかけるのは辛いので、予定していた七種薬師はパスして、七種山からまっすぐ下山しよう。もし歩けるが荷が重い場合はテントは捨てよう。仮に途中で動けなくなったとしても、この天気&気温なら何とかなるだろう。反対のルートから廻ってるグループは駐車場で確認したので助けを呼んでもらうことも出来るだろう。食糧は少ないが1日2日なら十分もつだろう。完全に歩けなくなってしまったら迷惑かかるだろうな。などなど……

幸いにして、しばらく休んでいたら歩ける程度に回復したので、様子をみながら登山を再開した。再びすれ違う別のグループがあったが、今度は完全に「お先にどうぞ!」状態。その後幾つかすれ違ったが、自分のペースを乱さないよう注意して進んだ。縦走路から七種山への道に入ると、多数の倒木が道を塞いでいて歩くことが出来ず、何度も乗り越えたり潜ったりして先に進んだ。数年前の台風が原因らしく、薬師のほうも倒木多数と事前にblogでみていて、さすがにもう今は撤去されているだろう……とタカをくくっていたのだが目論見は外れてしまった。こんな状態なら薬師なんてとてもじゃないけど登れない。この時点で、七種山の山頂を踏んだらまっすぐ下山しようと決めていた。

何とか山頂に辿り着く。とても狭い山頂で、展望も一方向しか望めないのだが眺望は素晴らしかった。そこで昼食をとり、倒木を越えなくても良い下山道に足を進めた。倒木が撤去されていない理由は、メインルートではないからだろう……と気づいたのは降り出してから。こちらも結構急な割には倒木はなく、30分ほどで七種の滝&七種神社に到着した。

七種の滝.jpg
落差72メートル、七種の滝

そこからはコンクリートやアスファルトで舗装された林道をひたすら下って、いい加減歩くのにも飽きてきた頃に駐車場に到着。時を同じくして、最初にすれ違ったグループも到着し、声を掛け合った。彼らもまさか、あの時すれ違った男性がこんな目に遭っていたとは思いもしなかっただろう。。。



今回の山行で計画通りにいかなかった理由は幾つかある。まず荷物が重かったこと。予想以上に体力筋力を奪ってくれた。幾らトレーニングとはいえ、負傷したり、そこまでいかないまでも「楽しさ」を奪ってしまうのはどうなんだろうと感じた。いつか果たすべき目的のためには地道な下積みは必ず必要だけど、そのための(更に基礎となる)トレーニングが必要なのではないか。少なくとも今の自分には、文字通り「荷が勝ち過ぎた」感があった。

次に、参考にしたblogのコースタイムを意識し過ぎてペース配分を誤ったこと。1人なんだし、自分は自分とのんびりやればよかったものを、(そう言う意識は無かったにせよ)序盤飛ばし過ぎて、バテてしまった。心肺は問題なかったが、とにかく足に来てしまった。これでは長距離長時間の山行なんて、とても出来ない。自分1人だけならまだしも、グループでの登山なんて迷惑かけ過ぎてしまうだろう。

今回、もし仮に、必要最低限の荷物で、かつマイペースで登ったとしたら、どうだっただろう。足を攣ることもなく、薬師まで廻れて、しかも結果的に参考としたコースタイムに近い時間で歩けたかもしれない。色々教訓として経験として得られたものは沢山あるが、そもそも論として「なぜ山をやっているのか・何が楽しいのか」というところを改めて考える山行となった。

さて次は、どこの山を、どう楽しもうか。初心者なりに悩みや想いは尽きない。

★ヤマレコのルート図

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