山の記録(8) 氷ノ山

2010年5月5日水曜日

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連休最終日の今日は、兵庫県最高峰の氷ノ山に登ってきた。
少し前から雪の様子を定期的にチェックしていたのだが、ここ1~2週間でほとんど溶けてしまったようで、数日前に登頂した人の記録を見ても問題なしと判断し、決行することにした。

雪は問題ないとして、もう1つ気がかりだったことは、3日のクライミング・ジムによる筋肉疲労がまだ少し残っていたこと。歩くには支障ないだろうと思ったのだが、これが後々影響することに……

荷物は日帰り装備が基本だが、ボッカトレーニングも兼ねるため水などを多めに所持してザック重量は10kg少々。ちなみに2リッターのプラティパスの残量は今回1リッター少々。ウエイトとして持っていたスポーツ飲料を少し飲んだが、思ったより飲まずに済んだ。

さて、山行。駐車場や道路の混雑を避けるために早朝に出発し、福定親水公園に7時半頃到着。身支度を整え、7:50出発。ガイドマップによると標高700mとのことだが、腕時計(ProTrekを腕に付けていた)によると680mの表示だった。気温は15度くらいだろうか。

ケルン.jpg
氷ノ山 登山口 多田ケルン

15分ほど河原を歩き、布滝という滝に出合った。落差65mの細く綺麗な滝。

布滝.jpg
布滝。65mもあると全景を収めづらい……

そこから5分ほど登ると、今度は隣の沢にある不動滝が眼下に見えた。こちらは落差30m。

不動滝.jpg

不動滝を過ぎて、ひたすら急勾配を30分ほど登っていくと、なだらかな道に変わって地蔵堂が現れた。このあたりは可愛らしい草花が沢山咲いていて少し和んだ。

再び急勾配を30分程度登っていくと、夏でも涸れないという湧き水があった。水質など少々不安に思う性格なので、舌を湿らせる程度だけ口に含んでみた。特にこれといった印象はなし。雪解け水だとは思う。

そこから30分程登ると、視界が開けて稜線に出る。氷ノ山越えだ。ここから鉢伏山や、鳥取の若桜方面に行くことが出来るようだが、左に折れて氷ノ山山頂を目指す。

途中、ブナの原生林や、コシキ岩(※登らず)を通り過ぎ、1時間程度でいよいよ山頂……というところでアクシデント。残り100mというところで、大きな段差に乗り上げようと上げた左足のふくらはぎが攣ってしまったのだ。筋力不足か塩分不足か、はたまたジムの疲労が残っていたのか。急いで筋を伸ばして事無きを得たが、この後再発しないとも限らないため更に用心して歩を進めることにした。

山頂には10:45に到着したが、数組の登山者がいるだけで思いのほか空いていた。景色は霞んでしまっていて遠くの山は見えず、ハチ高原を眺める程度に留まった。はじめて荷物を降ろして腰も下ろし、20分程度休んで神大ヒュッテ方面に向かった。

鉢伏山方面.jpg
山頂より鉢伏山方面を望む。スキーしたい。

30分ほど歩いて神大ヒュッテ。この間、山頂手前にもあったのだが、一部の登山道を残雪が覆って隠してしまっていた。僅かな距離なので迷うほどではないが、溶けた雪がぬかるみを作っていて歩きにくい部分があった。1ヶ月も前ならばアイゼン無しでは歩けなかったのだと思うと不思議な感じである。

残雪.jpg
ところどころにこんな感じで雪が残っていた。いつまであるのかな

神大ヒュッテから東尾根方面へ。ササだけが生い茂る勾配をひたすら下った。登り(滝コース)は色んな草花や滝や展望が楽しめたが、こちらのコースは正直つまらないと思う。30分程歩いて一ノ谷休憩所(ガイドマップには水呑場とある)を過ぎたあたりからは普通の森林になるが、沢山の根が張っていて歩きにくいのでこれまた楽しめない、というか気が抜けない。

12時半頃、東尾根避難小屋に到着。ここからは急勾配につけられた大量の丸太の階段を下りるか、遠回りになるが森林を抜けて廻るかだが、当初の予定を貫徹するため前者を選択。笠形山もかくや、という丸太階段の連続に辟易しつつも、13時前に東尾根登山口に到着。山歩き部分は何とか無事に終えることが出来た。

東尾根登山口.jpg
東尾根登山口に到着。気温は30度とか32度とか……

登山口から福定親水公園までは林道歩きになるが、すぐに舗装路に変わってしまう。大体2.5km、僕のペースで30分強というところだった。集団で登っている方は親水公園とこちら側に車を分けて停めていたりして歩かずに済むようにしているようだった。

13時半頃、駐車場に到着。当初の予定では13時までに帰着するはずだったのだが、案外時間がかかってしまった。筋力体力経験コンディション、全てを整えてかからないと達成できそうにない。いつか再び訪れようと思う。

ちなみに今回の山行は「ヤマレコ」にも記録してみた。辿ったルートや高低差をみることも出来て便利だ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-63154.html

さて、兵庫県の最高峰にも登ったことだし、次は何処にしようか。今日みたいな歩き中心の山も良いが、岩系の山もまた面白い……



追記。靴擦れについて。
今回は靴擦れしそうな部位にあらかじめ絆創膏を貼っておいてみたのだが、結果は良好。1箇所、絆創膏がずれてしまって靴擦れを起こしかけていた部位があったのだが、これは防げるレベル。しかし、もっと早くから実施すればよかったと今更ながらに思う。

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