山の記録(24)笠形山 及び気になる出来事

2011年12月5日月曜日

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12月4日(日)は晴れるという予報だったので、先日の千ヶ峰~笠形山縦走(途中まで)の続きに行こうか、もっと近場の山のルート開拓でもしようか、などと考えていたが、結局久しぶりとなる笠形神社経由での笠形山登山と決めた。ただし、単に登るだけではなく、これから始まる雪山シーズンに備えて、雪山用(※日帰り)装備を携えてのトレーニングを兼ねた登山にした。

※ヤマレコも登録している
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-154139.html

朝7時、寺家(と書いて、じけと読む)の公民館前の駐車場に到着。冬山用アウターやスノーシュー、果ては先日入手したピッケル(というかアイスアックスというか)まで詰め込んだザックを担ぐ。ちょっと重い。帰宅して測ったら、ザック込みで12kgほどあったのでトレーニングとしては(自分的には)まずまずだったか。両手にポールを握って、いざ出発。

笠形神社の少し手前にある東屋を少し過ぎたところで、雨がぱらついてきた。予報は残念ながら外れたようだ。しかしすぐ止みそうなのでそのまま歩く。神社には1時間かからず到着。意外と速い印象。少し座って再び歩き出す。途中、笹の茂るあたりで再び雨が。雲の動きをみて、これはまた止んで晴れてきそうだな、とここもそのまま歩く。案の定、笠の丸に着くあたりでは晴れていた。 この笠の丸という場所、笠形山山頂の手前のピークの1つなのだが、間にもう1つピークがあるので、「笠形山の三の丸」が訛って笠の丸になったのではないだろうか、と勝手な推測。

山頂には駐車場から2時間で到着。そこそこ重い荷物を担いだ状態で以前と変わらない時間で到着というのは、体力がついたような、でもそんなに変わらないような。視界はさほど良くなかったが、明石大橋は見えた。お腹は空いてなかったので、持ってきたテルモスに入れていた湯で即席汁粉を作って食べるに留めた。しばらく休んで出発。

時間的な関係か、登りでは1人しかすれ違わなかったが、下りでは複数の登山者とすれ違った。途中、気になったことがあったが(後述)、休まず一息に駐車場まで下山した。登り2時間、下り1時間少々。思っていたより早い帰宅が出来た。

■装備
冬山を意識した装備を持った。以下、主だったもののみ記す。

・Rab Latok Alpine Jacket (eVentという防水透湿素材のもの)
・Salewa Aqua PTX OverPants(Power Texという防水透湿素材のもの)
・OutdoorResearch Alpine Gater
・Millet Fleece Beaney
・イスカ ウェザーテック オーバーミトン
・フリース手袋
・ウール手袋
・モンベル ライトシェル・ジャケット
・MSR Lightning Assent
・BD 12本爪アイゼン ※靴は対応品ではなく、キャラバン GT-68で登った
・Petzl charlet SUMMIT
・ガスストーブ及びボンベ1つ、コッフェル
・FTツェルトII及び細引き
・救急用具、ヘッデン 、予備バッテリー
・サーモス 山専ボトル(小)(湯入り) ※汁粉のみ使用
・プラティパス 3L(1Lの水入り) ※使用せず
・いろはす 500MLボトル(水入り) ※ほとんど残った
・日焼け止め ※登山口で塗っただけ

■気になったこと
下山時、ある場所で登山者とすれ違った時のことだ。
場所は、下っている自分からみて、左手が山肌(山側)、右手は切れ落ちた林(谷側)、道は荷物が無い人ならギリギリすれ違えるかどうかという状況。僕は登山時でも下山時でも(状況次第で柔軟に対処はするが)自分が相手より危険な側を通るほうが良いといつも思っているため、挨拶しつつ谷側の道の端に身を寄せて、相手に山側の道の端を通ってもらおうとしたところ、対向者は挨拶も視線も無しに「どっちが優先やねん」と投げつけてきた。それで仕方なく山側の道で無いところ(余裕は無かったが)に身を寄せると、対向者は黙って(道の谷側いっぱいを)通って行ってしまった。

先にも書いたように、僕は状況次第ではあるが相手を危険に晒したくないので、危険な側に自分の身を置きたいのだが、今回はその気持ちは相手に通じなかったようだ。こういう場所なら僕は、自分が登る方なら、下るより登るほうがしんどいので、 下ってくる人を先に通して、その間休んだりするものだが、今回の相手はいわゆる山のルールを遵守したかったようだ。

この「登り優先」というルールに関して検索してみた幾つかを引用する。
通常、狭い登山道で登りと下りの登山者がすれ違う場合は、登り優先というのが一般的なルールです。元来このルールは重い荷物を背負った登山者の負荷は大きく疲労の度合いも高いので、全体を見渡せる下山者が、適当な場所で待機することによって、危険を回避するために登山道を譲るべきという暗黙の了解があったからです。
http://eco.goo.ne.jp/nature/outdoor/trekking/howto/howto_shigehiro_09.html
やはり原則は「登り優先」となるのではなかろうか。合理的な一つの方向性として、私はそう考える。
だが、勿論、これは「原則」なのであって、どんな状況にあってもこれを墨守すべきだということではない。
http://homepage3.nifty.com/yabuyama/yamazakkan/noboriyusen.html
こういった記述の枚挙には暇が無いが、大体では登り優先と記されている。しかしあくまでも「原則」だ、という記述も目に付く。今回も僕が先に山側に身を寄せていれば何も言われもしなかったのだろうが、自分としては相手を危険に晒してしまって申し訳なく思うし、もっともな部分もあると思うし、何とも悩ましく思ってしまった。それ以前に、こちらの挨拶に何も返してくれなかったことも悩ましく思うところではあるが……

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