山の記録(21) 六甲山 (風吹岩・キャッスルウォール・岩梯子・荒地山)

噂の山ガールを拝むため、六甲山系の人気スポット・風吹岩あたりを歩いてきた。

山行記録(ヤマレコ)はこちら





……というのは嘘で、数日前にとあるblogで荒地山に行ってきた様子が記されていて、その中に出てきた岩梯子やらキャッスルウォールやらの言葉が気になって、調べてみると一度行ってみたくなっていたところ、山仲間から誘われたのでこれ幸いと出かけてきた次第。ついでに芦屋にある、その筋?では有名なアウトドアショップ・SkyHigh Mountain Worksに行ってみたかったというのもある。特に、この週末には人気スリーピングマットであるサーマレスト・リッジレストを超える軽さと断熱性を誇るという、新進アウトドアメーカー『山と道』のULマットが入荷したと聞いて、是非1本……と思っていたのだ。

9時、阪急・芦屋川駅集合。駅前には多くのハイカーが。先日の摩耶山の時よりも大勢の人々の姿をみて、さすが人気コースの玄関口なだけあると実感。中にはクライミング装備を持った一団もいて、キャッスルウォールを登る姿が拝めるかと淡い期待しつつ、登山口である「高座の滝」目指して住宅街を歩き出した。

登山口まではさすが芦屋、大きな綺麗な家ばかり。そんな中を大きなザックを抱えて歩く自分たちはどう映っているのだろう。そんなことを思っているうちに、「滝の茶屋」「大谷茶屋」そして高座の滝に到着した。あたりは駅前以上に大勢のハイカーで賑わっていた。駅付近ではみることのなかった山ガールにもついに遭遇。どうも、この先はトイレがないため、休憩を兼ねてとどまっている人が多いみたいだ。我々もこの先のルートを確認して、いざ登山道へと進んだ。

今日はまず、砂岩?で有名な尾根であるA懸垂岩(通称・A懸)~B懸~C懸経由で風吹岩を目指し、キャッスルウォール&岩梯子経由で荒地山に登るというルートを想定していた。A懸への取り付きは地獄谷という谷の方面から進むので、登山道から一旦堰堤の裏側(水が無く、広場状になっている)に降りてみたが、すぐ目の前に谷の左側を登る道がある他、谷を詰めようとする一団もいて、果たしてどちらか分からない。まぁとりあえず尾根に乗ってしまえば分かるだろうと、目の前の道を進んだ。

急な登りの後、尾根道に出たのでそのまま進むがちっとも山ガールに(どころか他の人も)出会わない上、どうもA懸に出る様子がない。しばらく行くと、東側が開けたところで谷の向こうにA懸らしき地形が見えた。どうも間違ったらしい。戻るかどうか悩んだが、また来ればいいだろう……もう結構登ってしまったし……とそのまま進むことに。その後少し行った辺りで休憩している方がおり、話を聞くと今日は雨の後だから谷を詰めた最後は水を被らないと登れないんじゃないか、とのこと。結果オーライだが、こちら側の尾根を歩いて正解だったかもしれない。山ガールはいないけど。そのまま進むと阪急・岡本駅方面からの道に合流し、幾度かトレランの方とすれ違ったりしつつ(実は初めて出会った。地元はトレランナー皆無なので)、風吹岩に辿り着くことが出来た。

風吹岩はその名の通り、常に風が吹いている岩場だ。久しぶりの晴天の下、風に吹かれるのはとても気持ちがいい。何より滝の茶屋付近で見かけた山ガールがいるではないか。しかし元々人が多かったところにロックガーデン方面から次々と人が登ってくるので、早々に立ち去ることにした。キャッスルウォールには少しロックガーデン方面に戻った後、谷に下りる道に入らねばならない。そこまでの道がとても狭く、登ってくる団体をやり過ごすのにしばらく時間がかかった。

谷に下りると、結構な水の量だった。このまま遡行すれば奥高座滝とのことだが、その途中にキャッスルウォールへの道があった。いざキャッスルウォールを目の前にすると、写真で見たより小規模な印象。沢山ボルトが打ってあって、いかにもゲレンデといった様子。手がかりも多いようだが、さすがに10kgのザックを担いだまま登山靴で登る気にはなれない。岩の左側に巻き道があるのだが、その岩の左の方はチムニー状になっていて、何とか登れそうに見えた。同行者は巻いたが、僕は試しに登ってみることにした。

下からみていると、角度はそこまできつく無さそうだが、途中で被り気味の岩があって、そこからどう進むかが問題になりそうだった。ともかく登ってみよう、と手足をかけて身体を引き上げていく。ザックが無ければ、靴がクライミングシューズなら、もっと楽なんだろうな……とか考えていると核心に辿り着いた。もし装備が装備なら越えられたかもしれないが、今日はそうではないし、何より手がかりが少ない被った岩を越えるリスクは犯せないので、諦めて左に逃げよう……と思ったらそちらも越えるのは難しそうだったので、一旦右のテラスに出て、そこから登って左に出ることにした。これは無事成功し、そのまま上部に抜け出ることが出来た。下を見ると、結構な高さにみえた。やはり無理はしなくてよかった。

キャッスルウォールから岩梯子はすぐだった。その名の通り、岩が梯子状になっているが梯子ほどは簡単ではないように思った。しかしここが登れるなら、先ほどのチムニーは登れるんじゃないか。何より岩梯子の最後にはザックを下ろさないと通れない穴があって、不慣れな人は苦労しそうだ。その後も岩がごろごろした尾根を乗り越えて、しばらく行くと荒地山に着いた。ちなみにキャッスルウォールからここまで、人気のあるポイントと思われるがほとんど人はいなかった。岩場歩きは敬遠されるのだろうか。

荒地山は眺望のない山。しかし少し下ったところに「黒岩」と呼ばれる岩場があり、1本の大きな松の木の木陰の下、素晴らしい眺望が得られた。ここで昼食休憩とし、簡単な炊事を行って身体を休めた。メニューは同行者がミネストローネ(食材は全て通常のもの)、僕が厚揚げを焼いたものに市販のバンバンジーソースをかけたものと、棒ラーメンを焼きそばに仕立ててこれまた市販の肉味噌をかけたもの。結構な量を作ったが、ぺろりと平らげてしまった。結構長居したが、果たして誰も来ることはなく貸切状態であった。

1時間ほど休んで荒地山を後にして、横池付近を通って風吹岩を目指した。この時、てっきり横池を経由して進むものと勘違いして横池に出てしまったのだが、そのまま進むと打越山を経由してかなり西のほうに出てしまうことになると気づき、元の道に引き返した。帰りも芦屋川に出たかったので、戻って正解だった。再び歩き出すと、本日2度目の風吹岩に到着した。ここからも元来た尾根道を進んだが、高座の滝方面に降りると下山者で混雑しているだろうと考え、まっすぐ住宅街に出る道を選んだ。ひたすら下っていくと、山手中の裏側に出てきて本日の登山は終了となった。

その後、駅方面に戻ってSkyHigh Mountain Worksへ。雑居ビルの一角にその店はあった。雰囲気としては、裏原宿や下北沢にありそうな小ぢんまりとしたセレクトショップの趣き。静かな店内と静かな店員さんを、好日山荘やモンベルでは見かけないような山道具が取り囲んでいた。blogをよく見ているので大体どういうものがあるかは知っていたが、いざ目の前にすると新たな印象を抱くものもあったり。そして今日の目的であった、山と道ULパッドは入荷はしているものの予約者優先ということで、フリー在庫があれば……ということだったが、確認してもらったところ無事購入出来た。2本以上買えたようだが、まずは試しということで1本。これが実に軽い。手にしていても、まるで何も無いかのような軽さ。値段も3000円ちょっとと、決して高くはないと思う。リッジレストなどのほうが同じくらいの値段で見た目は立派だが、山の道具なのだから機能や軽さを優先すべきだろう。

結局、今日の目的はA懸尾根以外は全て達成。何よりキャッスルウォールを(正面壁ではないものの)登れたことが自分としては嬉しいところだった。最近ジムで登っていた甲斐があったのだろうか。手は勿論だが、足の置き方もジムで鍛えられつつあるのが良かったような気がする。いつの日か高峰に挑む時のためにも、やはりジム通いは続けていこう。


■今日の装備など
衣類:エクステラのインナー上下に、上は速乾性のロングT、下は速乾性のパンツ。
足元:キャラバン GK-68+インジンジの5本指ソックス(クールマックス)。ボルダースポーツのおかげで靴擦れ無し。
その他:いつものTNF・GTXハット、手袋なし。防寒着や雨具も持っていたが出番無し。
ザック:オスプレー・ケストレル38+オスプレー・グラブバック。
食事系:プリムス・ナノストーブ&250gガス、コッヘルセット、20cmアルミフライパン(台所用)、水2Lなど
飲料:500mlのカロリーオフ飲料(甘み無し)のみ。登山中に400ml程度を消費。
行動食:飴数個、タブレット菓子少々

■装備などに関する考察
最高気温は22度程度だったが日差しがあったので体感温度はそれ以上だったか。ウェアリング的には汗をかきすぎることもなく冷えすぎることもなく十分だった。足元は、5時間・10km程度の行動だったが問題なし。トレランシューズでも特に問題なかったかもしれないが、ソールが柔らかすぎると岩場で苦労したかもしれない。荷物は今回は軽量化は一切考えなかったため余分な水を持っていたり、登山用じゃないフライパンを持っていったりしたが、そのために特別疲れることもなかった(いつもと同じ程度の疲労)。むしろ足に来ることもなかったので、体調など調子がよかったのかもしれない。飲料の消費は少なかったが、もし一人で行動していたらもっと小まめに休憩を取っていたかもしれず、その分消費していたかもしれない。この程度の行動時間と気象条件ならば500mlを1本で足りることが分かって何よりだった。(余分な水も持っていたので安心していたのもあるが)

2 件のコメント :

  1. お疲れ様でしたっ♪
    翌日の摩耶山もこれまた山ガールだらけだったよ☆
    っていうか、やっぱルートによるよね。

    六甲はルートいっぱいで素敵な山ですな(*´∀`*)

    返信削除
  2. タマちゃん、お疲れさまでした。
    同行してくれてありがとうね~
    ランチはお口に合いましたかしら???

    近所に住んでたくせに全然登ったことなかったので
    また時間かけて歩きたいです、六甲。よろしく!

    返信削除