山の記録(14) 笠形山

2010年10月10日日曜日

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過去何度も登っているが、いつもと違うルートで登ってみよう、と不意に思い立って定番の笠形山に足を運んだ。今回は山の北側にある「グリーンエコー笠形」という野外活動施設から、冬の氷爆が有名なオウネンの滝&扁妙の滝を経由して登ることにした。

※写真やルートはヤマレコでご覧ください
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-81739.html





グリーンエコー笠形は神河町が運営する施設だが、利用者は基本的に入村料として200円が必要だ。管理事務所で支払い、登山であることを告げると登山者向けの帳簿に記帳を求められた。車のナンバー、住所、氏名、連絡先、入山時刻、下山予定時刻、下山時刻を記す欄がある。下山時刻については、帰りに一声かけるだけで良いとのこと。再び車に乗って、登山口のあるコテージエリアへ。先行する登山者か、テントやバーベキューサイトを利用する人か分からないが、そこそこの台数が停まっている。自分も身支度を整えて、滝ルートへと歩を進めた。

歩いてすぐに、子育て観音に到着。元々夫婦岩と呼ばれる良く似たペアの巨岩があって、その足元に設立されたらしい。付近は水辺となっていて、岩が滑るので気をつけて歩く。すぐにオウネンの滝、細いけれども勢いのある綺麗な滝。雨の後だから余計に勢いがあるのだろう。滝を巻くような登山道を登って偏妙の滝を目指す。

ガレ場を越えると、扁妙の滝。少し離れたところでも水しぶきがすごい。真下まで来ると、迫力満点であった。冬は全体が凍って、それは美しい氷爆と化すそうで、多くの見物客が足を運ぶと聞く。しかし足元を考えるとアイゼンは必須だろう。その時期に改めて考えるとして、きょうは登山である。

木の階段及び長い鉄の階段を超えると滝見台に辿り着く。ここからだと扁妙の滝の全容を見ることが出来た。二段になっていて足元からは上部が見られないのだが、足を運ぶことは可能なのだろうか……そんなことを思いつつ、一般ルートに合流して山頂を目指した。

あまり日は当たらないが歩きやすい道を進み、五合目の水辺広場に到着。ここからは急な登りが続くそうだが、気温も高くなく日も当たらないので暑くなることなく歩けそうだ。丸太の階段を越え、急斜面のヒノキの根を縫うようにして登り一息つく。ここからはスイスイと沢を幾つか越えながら進み、稜線を左上に見ながら徐々に高度を上げるとコルに辿り着いた。ここは笠形山山頂~笠の丸の間になる。右手に進めば笠の丸から笠形神社へと続くところだ。左に折れてしばらく行くと山頂に着いた。

山頂はあまり風もないが日当たりもまばらで、いたって過ごしやすかった。先客が2組、いずれも中年の団体である。かたわらで荷を解き、マルタイの棒ラーメンを作って食し、持ってきた紙パックのコーヒーを飲んで休憩を終えた。休んでいるうちに片方の団体が降りていったが、追いついたり出来るだろうか。

下山開始、なんだか足が軽い。スイスイと駆けるように歩き、あっという間にヒノキの急斜面まで辿り着いた。登ってくる時に、一応踏み跡はあるしテープを目印に歩くと良いとのことだったが、どう歩いても(稜線さえ外さなければ)問題ないだろうと思っていたので、下りは思い切って真っ直ぐ降りることにした。幸いヒノキの枝や葉が堆積しており、まるで新雪のよう。そこをストックを操ってスキーのように駆け下りていった。途中、左手…登りに使ったルートを下りる一団が目に入ったが、どうやら先に山頂を発ったグループのようだ。急な斜面や階段を下りるのは骨が折れるが、こちらは瞬く間に一番下に着いた。

そこからも快調に飛ばし、1時間程度で駐車場に着いた。登り(遠回り&寄り道しながら)2時間、下り1時間。ほとんど疲れることなく山行を終えることが出来た。思いつきで足を運んだ割には、我ながら会心の山行だったと思う。



下山途中、何故今日はこんなに調子が良いか考えていた。前回(七種山縦走)と異なる点を以下に記す。

●気温が低かった
今回は20度、曇りがち&日陰が大半。前回は30度超、後半はかなり日に晒されていた。温度が疲労に与える影響は大きいと思う。

●所持する水が多かった
今回は2L+0.5(炊事用)+0.3(予備)。前回は2Lのみ。しかし消費量は0.5+0.5程度。前回は足りずに苦戦したが、暑さのせいだったか。

●荷物の量の差
今回は約10kgで、前回よりも実は多かった。ツェルト、炊事道具、上着、水など。しかし疲労は少なかった。

●靴下
今回は新投入のインジンジ5本指ソックス。前回はスマートウールの厚手のもの。クッション性には劣るが、靴とのフィッティングがうまくいった可能性あり?

●アンダーウェア
上半身は同じだが、下半身に以前ユニクロで購入したボディフィットの膝下パンツを使ってみた。CW-Xなどのサポートタイツほど機能しないと思っていたが、案外効いていたのかも?

●歩く距離
今回は7km程度、前回は12km超。従って単純に比較することは出来ないが、今回の調子は別格だったと思う。

●筋トレ
ここ2週間程、毎日100~200回スクワット運動をしていた。そんな短期間で成果が出るとは思わないが……


以上のような違いがあって、結果的に疲労ははるかに少なく、スピードも速かった。何が主要な要因だったか分からないが、僅かな積み重ねが功を奏したのかもしれない。今後も努力を怠ることなく山に向かおう。

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