今年のいつからだろう、ピークタイム(20~22時)のインターネット速度が目に見えて落ちてきた。それまでは(元々速くはないものの)50M以上は出ていたと思うが、10M程度、日によっては数M程度まで落ち込むようになった。
主な用途=ゲームは回線速度よりもレスポンス(Ping)の影響のほうが大きいので、速度が遅くてもPingが悪くなっていなければ、さほど問題ではない。しかし新しいゲームをインストールしたり、アップデートするには、数GB~数十GBの通信が必要な昨今、やはり速度は速いに越したことはない。
遅延の原因は「PC」「LAN機器」「ルーター」「光終端装置orホームゲートウェイ(HGW)」「光ファイバー」「ISP」「フレッツ光」などに求められるが、よくある原因としてISPの問題……利用者が増えたことによってベストエフォートの頭割り数が増えた結果……が大きいため、まずは他ISPを試してみることにした。
色々調べてみると、インターリンクが無料お試し可能&期間も長く、速度も良好なようなので、早速申し込んでみた。我が家はHGW(PR-400NE)をスルーして、別途無線ルーター(NEC WG1800HP)からPPPoE接続しているため、既存ISP(BIGLOBE)と別に、インターリンクの設定を投入して接続してみたところ……おお、安定して速い。BIGLOBEが10Mそこそこの時間帯で、余裕で100Mを超えている。
異なる曜日や時間帯で試してみても、インターリンクは文句なしに速い。やはりISPが原因だったか、これなら乗り換えてしまってもいいかな……と思ってるうちに、無料お試し期間が近日終了する案内が届いた。
もう何も考えずに乗り換えてよかったのだが、知人(偶然にも同じ回線環境)がISPを変更するのではなく、IPv6網を活用する「v6プラス」を申し込み、速度のみならずPingも改善したと言うではないか。実はv6プラスは条件付きではあるが無償利用が可能なので、試してみるに何のリスクもない。BIGLOBE解約の前に、ちと試してみることにした。
1. 前提
■インターネット接続機器
●ホームゲートウェイ(HGW)
型番:PR-400NE(NEC製)
ファームウェアバージョン:7.42
IPアドレス:192.168.1.1
●無線ルーター
型番:WG1800HP(NEC製)
ファームウェアバージョン:1.0.23
IPアドレス:192.168.1.210 ※元々は違ったが、HGWのDHCPをオンにするとこれになった
●PC
Windows10
■HGWの設定状況(というか、NTT工事後の状態)
●接続先設定(IPv4 PPPoE)
何も触っていない(以下の様な状態)
1.常時接続(flets) 未接続(接続不可)
2-5.要求時接続(自動切断する)
●IPv4パケットフィルタ設定
元々幾つか設定されていた(ポート12345とかそういうの)
●IPv6パケットフィルタ設定(IPoE)
WAN/LAN切り替えて見てみたが、何も設定されていない
IPv6ファイアウォール機能は、いずれも有効
■ルーターの設定状況
・接続先として、BIGLOBEとインターリンクの2つを設定済
・インターリンクを優先に
・無線LANやDHCPの設定は普通に(影響ないため割愛)
2. 申込~設定
■v6プラスを使用するために行ったこと
・v6プラス申し込み(数日で完了)
・ルーターにIPv6の設定を実施
WG1800HPは、IPv4用にセッションを3つ登録可能。IPv6用は1つ。
IPv6用の設定=v6プラス申込情報=IPv4用と同じ(BIGLOBEのID&パスワード)
・接続の基本設定で、IPv6トンネル対応アダプタ機能を有効にした。
■結果
・つながらない!
→IPv6のセッションについて、「IPv6インターネット未接続(PPPoEv6相手無応答)」の表示。
■試したこと
・フレッツ光の同時使用可能セッション数は2で、BIGLOBEとインターリンクの2つが接続表示
→片方を切断した上でIPv6を接続してみたが、接続出来なかったり、無応答だったり
・試しにPCをHGWに直結してみることに。
PCをHGWのLANポートに直接つないでみたが、IPアドレスを取得しない→DHCP動いてない
・HGWのIPアドレスは192.168.1.1固定らしいので、PCにもIPアドレスを固定してみた→つながった
・この状態で、インターネット使用可能。速い。
・HGWの管理画面でファームウェアを最新に。何か変化あるかどうか。
・管理画面で色々設定を見てみたが、PPPoEパススルーの設定がない。何故?
・再びルーターを介して接続してみたが、状況変わらず。
・ルーターのファームウェアも最新にしてみたが、何も変わらず。
■結局
・PCをHGW直結すると接続出来るので、そのままで使用することに。
つまりこういうことか!(長いけど仕組みが分かりやすい)
→【試してみた】IPv6「ネイティブ接続」 - てくろぐ IIJのエンジニアによる公式blog
・HGWのIPv4 DHCPを有効にした。割当範囲は2~100。
・ルーターはBR(ブリッジ)モードにして無線APとして使用することに
IPアドレスはHGWのDHCP割当範囲外の、210に何故か設定されている。
■各種テスト
・ゲームやウェブサイト等の動作テスト。下記は問題なし。
オーバーウォッチ、GW2、TS3、Skype、Slack、Tween、Twitter、FB 等
・BNRスピードテストを用いた、定期テスト。
19時から1時間毎にテストしてみたが、100Mを割り込む時間帯無し。
3. 今後
・IPv6トンネル対応アダプタ機能ではなく、IPv6ブリッジ機能を用いれば接続出来たりしないか試す。
・セキュリティに不安がある(IPv6網に直結しているため)ので、なんとかならないか
特に後者の場合、丸見え??の可能性ががが
・そもそもルーターにISP情報を設定していないのに、何故ネットに繋がるのか調べる
→上記「【試してみた】IPv6「ネイティブ接続」」に記載の理由ではなかろうか
・インターリンクは一旦終了しようかな
4. 感想
GW2のPing、今まで200前後だったのが、160程度になってるよ!
v6プラスですとSkypeが使えないと思うのですが。V6接続のルーターWIFIでSkypeするとセキュリティで不正なアクセスと思われてルーターごと落ちてしまう症状があります。ルーターの設定によるのかもしれませんが。ゲームアプリFFRKも同様で、家ではiPv4接続の別のルーター経由のものも用意して切り替えています。
返信削除